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凱旋祝い


 もも達はボス鬼や他の鬼を縄でグルグル巻きにして木に縛り付けた。


てつが「まさか本当に鬼達を倒せるとはな!村に帰ったらここに鬼がいる事を報告しとくよ」と言った。


桃はボス鬼を斬った刀を眺め、首を傾げて

「んー!曲がっちゃった…」と言うと

鉄が「誰かに剣術は教わったかい?」と桃に聞くと桃は首を振った。


鉄はふふっと笑い

「オノゴロに、俺が昔作った大剣を使ってる女剣士が居るからそいつに教われ!剣術ならオノゴロ国No. 1だ!手紙書いてやるよ」と言った。


桃は嫌そうな顔をして

「え〜っ、遠慮しとくよ!剣術とかあんま興味ねぇーし」と、言うと

鉄はビックリして「まったく人の好意を、、」

と、言ってふふっと笑った。


そんな会話をしているとゴリが

「brother!大変大変!」と走ってきた。

桃が「んっ?どうした?」と、聞くと

ゴリは目を輝かせて「お宝いっぱい!!ご飯いっぱい!!」と喜んで言った。


それを聞いた桃も目を輝かせて「飯だー!」と喜びゴリの後を着いて行った。


ゴリがあっという間にご飯をテーブルに並べて

「ほらっ!お腹一杯食べてから帰ろう」と、言うと

みんなで手を合わせて「頂きます」と言ってご飯を食べ始めた。


鉄と鉄心てっしんは、桃と不死子ふじこの食べっぷりに目を奪われて、

ゴリに「いっつもこんな感じなのかい?」と、聞くと

ゴリは「はっはっは!人前だから少し遠慮してるぐらいか?!」と笑いながら言った。


ご飯を食べ終えるとゴリが

「なぁ?brother!あのお宝どーするんだ?貰って行くか?」と聞くと

桃は笑って「にゃはは!全部村に返そう!元々、村の物なんだろうし、後残った飯も持って帰ろ!にゃははっ!」と、言うと

ゴリは「へへっ、it's.cool.men!」と桃を指差して言った。


その言葉を聞いて不死子も頷いた。


そして鬼の村で見つけたリヤカー2台にお宝と食料を乗るだけ詰めた。


桃が「よしっ!帰るかっ!俺とゴリでリヤカー引いていくからお前達は後ろ乗ってろ!」と言いリヤカー引っ張り出した。


すると桃がニヤッと笑い「村まで競争!」と言って走り出した。

ゴリが慌てて「くそっ!出遅れた!」と言って桃の後をおいかけた。


ガタンガタンと飛び跳ねる様に山を駆け降りて行く桃とゴリ。


後ろでは鉄と鉄心が涙目で不死子は普通の顔をしてバランスを取っていた。


鉄が必死な顔で

「ぬおぉぉー!なんでお嬢ちゃんは普通なんじゃー!」と、言うと

不死子は笑いながら

「あはははっ!あいつらと一緒に居ると毎日こんなやで!いちいちリアクションしてたら体もたんわっ!しっかり捕まっとき!」と言った。


あっという間に村に着くと村人達が入り口で待っていてくれた。


桃達が到着すると村人達は

「おかえり!」

「よかったよ無事で!」

「鉄心ちゃんおかえり!」と出迎えてくれた。


鉄と鉄心がリヤカーからお宝と食料を下ろして、事情を村の皆んなに伝えると、村の皆んなは桃達に深々と頭を下げた。


桃達は照れくさそうにして

「にゃははっ!気にすんな」と笑った。


すると女女将が皆んなに

「この食料で皆んなでご飯にしませんか?」と聞くと村長が「鉄心の凱旋祝いだな」と言った。


村の皆んなが「おぉーっ!」と湧いた。


ゴリはエプロンをサッとつけ

「さぁっ!忙しくなるわよ!女女将っ!張り切るわよ!」と女女将とご飯を作りに行った。


皆んなでテーブルを持ち寄り、その上にドンドンと料理やお酒が運ばれた。

村の皆んなは全員笑顔で飲んで食べた。


桃と不死子も飲んで食べて

ゴリママは「んもー!ちゃんとあたし達の分も残しとくのよー!」と言って料理を運んで来た。


桃と不死子は笑って

「にゃはは!久々だなー!ゴリママ!」と桃が言うと不死子も「ほんま久々やな!似合ってるで〜そのエプロン!」と言った。


ゴリママは照れて

「んもー!からかってないで、早く食べちゃいなさい!あー忙し!忙し!」と違うテーブルに料理を持って行った。


すると桃達のテーブルに鉄が来て

「ここ座っていいか?」と聞いてきた。


桃が「んっ?いいよ!」と言うと

不死子が「なんや?難しい話しか?ウチ席外そか?」と鉄に聞くと、鉄は

「いや、お嬢ちゃんにも礼が言いたいから、一緒で大丈夫だ」と言い席に座った。



            続



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