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喧嘩売ってんだよ!!


 殴られてボロボロになった鉄に、三人は近寄って行った。

もも不死子ふじこ

「おっさんの事頼む」と言うと

不死子は「まかしとき!」と、言って鉄に回復魔法を使った。


それを見た鬼は

「おいおいっ!魔法使いがいるぞ!ボスにいい土産が出来たな!あいつ攫って行くぞ!」と、言って

三人に近付いてきた。


すると桃が鬼達を睨みつけながら立ち塞がった。


鬼達は凄みながら

「あぁーん!どけよ!その女攫って行くんだからよ!それともてめぇ!喧嘩売ってんのか?!」と言った。


桃はニヤッと笑い「喧嘩売ってんだよ!!!」と言いながら、ドカッと鬼の顔面にパンチをお見舞いした。


残りの二匹の鬼は「やりやがったな!」と構えるが、すぐ目の前に桃が迫って来て、もう一匹もバコーンッと殴り、地面に叩きつけた。


もう一匹の鬼が「ひぃー!」と叫び、逃げようとするがゴリがその鬼と肩を組み

「ダーメ!逃がさないよ!」と組んだ肩を力一杯締め上げると、鬼はあまりの痛さに泡を吹いて白目をむいた。


桃は村人達の方を向いて

「縄か何かある?こいつら縛っとくから!」

と、鬼を指差して言った。


鬼を縛って、不死子と鉄の方に戻ると不死子が

「こっちも終わったで!」と鉄の回復が終わっていた。


鉄は「ありがとう」と言うと立ち上がり歩き始めた。


それを見て不死子は

「おっさん!傷は治っても、抜けた血や、殴られただるさは治らんで!まだ座っとき!」と言った。


鉄はよろよろと歩きそして倒れた。

不死子は「ほら!言わんこっちゃない!」と言って鉄に近寄った。


鉄は泣きながら

「迎えに行かないと、あいつはさ、怖がりなんだよ…きっと今頃どっかで震えてんだよ…だから迎えに行かないと!」と言い体をまた起こし始めた。


立ちあがろうとする鉄の前に桃が背中を向けて

「にゃははっ!ちょうど俺達も山に散歩に行こうと思ってたんだ。乗ってけよ!」と言った。


鉄は驚き、涙を一筋こぼすと

「すまねぇ、、すまねぇ」と言って桃の背中に乗った。

桃はグイッと鉄を持ち上げると

「にゃはは!おっさん!きたねぇーから鼻水つけんなよ!」と笑った。


すると村人が桃達の周りに集まって来て村長が

「鉄さんの事お願いします」と言った。


桃は親指を立てて

「おうっ!にゃははっ!おっさん好かれてんだな」と言って歩き出した。


四人は山道に入り「鉄心てっしんー!」「息子ー!」と声をかけながらドンドン進んでいく。


鉄心を探している最中に、桃におんぶされてる鉄が

「なぁ?なんでこんなに良くしてくれるんだ?刀直して欲しいからか?」と桃に聞くと

桃は笑って「にゃははっ!刀の事忘れてたよ!なんでだろうな?でもおっさん、刀直したくないんだろ?だったら他の鍛冶屋探すよ!」と言った。


そんな話しをしていると木々の間から

「うぅー、うぅー」と、うめき声が聞こえた。

そのうめき声が聞こえる所に行くと一人の男がボロボロの血だらけで倒れていた。


鉄は桃の背中から降りて鉄心に駆け寄り

「鉄心!大丈夫か!?」と声をかけると

鉄心は「父ちゃん?父ちゃんなのか?」と言うと

鉄は「そうだ!今助けるぞ!」と言った。


不死子も鉄心に駆け寄って

「大丈夫!ウチに任しとき!すぐ治したるわ!」

と、言って魔法をかけ始めた。


すると鉄心は

「ありがとう。俺の手治るのか?」と不死子に聞くと不死子は「あぁ!治るで!」と言うと

鉄心はボロボロと泣き出して「ううっ!良かった!まだ父ちゃんと遊べる」と言った。


鉄がはてな顔で「鉄心、どういう意味だ?」と鉄心に聞くと鉄心は少し笑って

「ふふっ、だって父ちゃん刀打つ遊びしか知らないだろ?父ちゃんと遊ぶには刀打てないと遊べないからな!なぁ?家帰ったらまた遊んでくれよ!父ちゃん、、」と鉄に言った。


鉄もボロボロと泣き出して

「あぁ!遊ぼう!刀しか能がない父ちゃんでごめんな、また子供の時みたいにいっぱい遊ぼう!」と鉄心に笑って言った。


回復が終わった不死子が

「OK!回復終わったでー!まだ、だるいはずやから、1回村帰るか?」と皆んなに聞いた。


すると桃はニッコリ笑って

「にゃははっ、寄り道して帰ろうぜ!おっさんだって息子だってそう思ってるだろ!」と言うと

その言葉を聞いた、ゴリはニヤニヤして、不死子は呆れた顔をして、鉄と鉄心ははてな顔だった。


鉄が桃に「どこ行きたいんだ?」と言うと

桃はニヤッと笑い「“鬼退治”!!」と言って

息子の肩を抱いて「にゃははっ!やられっぱなしじゃ眠れねぇーよな!息子!鬼の村まで道案内頼むよ!」と言うと鉄心はコクッと頷いた。


ゴリは笑って

「まっ!brotherならこうなるわな!息子は俺がおんぶしてやるよ!」と、言うと

不死子は「はぁ〜やらんわけないわな!鍛冶屋も息子も覚悟決めて着いてきてや〜!怪我したらウチが治したるから!」と言った。


桃が拳を上にあげて「んじゃ!“鬼退治“に出発進行!」と言ってみんなで歩き始めた。



            続





いつも読んで頂きありがとうございます。

おかげさまで1000PVになりました。

これからも書いて生きますので、暇な時でも読んでください。

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