表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

33/127

世界情勢


 部屋に着いた三人は早速ご飯を食べ、お風呂に入って部屋のベットでゴロゴロしていた。


もも不死子ふじこはベットでピョンピョン跳ねて喜びながら

「にゃははっ!おーい!凄い柔らかいぞ!」

「めっちゃ、跳ねるやん!」とはしゃいで言った。


ゴリは椅子に座って

「おいっ!あんまりはしゃぐと追い出されるぞ!」

と、言いながらコーヒーを啜り、新聞を読んでいた。


桃がゴリに「なぁ?ゴリ、それどうしたんだ?」

と、聞くとゴリが

「んっ?受付で売ってたんだよ。brotherも読むか?」と言った。


桃は新聞を覗き込み

「うげー文字だらけだ!眠くなるから読まねぇー」

と、言うとゴリが

「はははっ!世界の事が書いてあって面白いのに!特にこのスクープドッグの記事は面白いぞ!」と言った。


その会話を不死子が聞いて

「おーおー、スクープドッグの記事はウチも好きやわ!世界の事が詳しく書いてあるもんな!ゴリは新聞よく読んでたんか?」とゴリに言うと

ゴリは少し興奮気味に

「お嬢ちゃん気が合うね!俺は山育ちだから、落ちてた新聞を拾って読んでたんだ、それで世界は広いのを知って、色んな所に行きたくなったんだよ!こんな最新の記事を読んだのは初めてだ!」


不死子はふふっと笑い

「ウチはママが新聞買って来てたから、よく読んどったわ!ほとんどママに読んで貰っとったんやけどな!桃もゴリに読んで貰ったらいいやん!ウチも聞きたいし!」と笑った。


ゴリが「そーだな!スクープドッグの記事だけでも読み上げようか!」と新聞をバサっと広げた。


桃も不死子もちゃんと座りゴリの方を向いた。


ゴリは

「えーっと何々、先ずは日本(にちもと)の国で光の魔法使い大暴れ、二人の剣士を従え、最前線から鬼の侵入を防ぐ、取材を試みるが、あまりの怖さに断念。


次はフォーレスト国、吹き止まない風と竜巻により、作物が育たず防戦一方。国民は絶望的な食料不足に悩んでいる。国王未だ動かず。


次はプライド国、ファサム王とズンガー副王が鬼の軍を制圧!以前優勢。盗賊団ジンの助けのお陰か?


次はアレデル国、約半年太陽が拝めずにいる、こちらも作物不足による食料問題が深刻。人々が氷漬けになる奇病も確認。新たな鬼の魔法か?


最後にオノゴロ国、国の政策に不満を持つ反乱軍と国との衝突が過熱している。オノゴロの大剣と呼ばれた女騎士が反乱軍のリーダーか?

っと世界の大まかな記事はこんなものか」と記事を読んだ。


それを聞いて桃は

「みんな鬼と戦ってんだな!」と言い

その後不思議そうな顔で「なぁ?そもそも鬼ってどっから来んだ?」と言うと

ゴリは両手を上げてわからないのポーズをした。


すると不死子がビックリして

「えっ!?二人とも知らんの?」と言うと

桃が「俺、田舎の村育ち」と言い、ゴリが「俺山育ち」と言った。


それを聞いた不死子が

「まぁ、ウチもあんまし知らんけど、ママに教わった通り教えたるわ!」と言い、

テーブルのクロワッサンを手に取った。


「簡単に言うと人が住むのはこんな形らしいねん。ほんでこの下にクリームパンみたいな島があんねん!これが鬼の島な!」と言った。


その説明を受け桃が

「場所分かってんなら、行ってぶった斬っちゃえば終わりじゃないの?」と不死子に聞くと


不死子は人差し指を立て左右に振り

「チッチッチッ、甘いな桃ちゃん!海にはモサモササウルスってでかい化け物がおんねん!簡単には海は渡れへんわな、これは鬼も一緒や!なかなか海は渡れへん!ほんで空な!空には鬼竜(おにりゅう)ってこれまたでかい竜がおんねん!まっ、スピードが遅いから人間の住む所に入ってきたら、国の大砲で撃ち落とされるから鬼は乗ってこーへんけどな!でも鬼の島で戦うとなるとしんどいで!」と返した。


続けて不死子が

「ママが言っとったけど、日本の国からが鬼の島に1番近いみたいやな!鬼がちょこちょこ入って来るのもそこらしいわ!後は鬼竜で街を外して人が住む近くまで来て、未開拓の場所に拠点を作って住んで、人の事襲うみたいやな!」と言った。


桃は納得したように

「にゃはは!前進無い道、毎日だな!ほんじゃ!日本の国はどこにあるの?」と聞くと

クロワッサンの端っこを不死子が指差した。

そして桃が「んじゃ、俺らが今いる所は?」と聞くと反対の端を指差した。


それを見た桃とゴリは「端と端なんかいっ!」

とツッコミを入れて、その後桃が

「はーあ、早く寝よ」と言ってベットに転がった。

ゴリは

「そーだな!遠くの国を考えても始まらないからな!おやすみ」と言いベットに横になった。

不死子も

「すぐに行けるわけじゃないからな!ウチも寝よ!おやすみ」とベットに入って眠りについた。



            続

      






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ