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謎の声


 しばらく歩くと小さな村が見えてきた。

何やらその村が騒がしい。異変を感じた不死子ふじこ

「何でウチの村が襲われとるんや?!ママは何処行ってん?」と走り出した。


ももとゴリが

「おいっ!一人で行ったらあぶねぇーぞ!」

と言った時、物陰から何かが飛び出してきた。


「あぶねぇーのはお前達だよっ!!」

と二匹の鬼が飛び出して、桃とゴリの頭を金棒で殴りかかった。


桃は金棒を避け、その金棒を地面に足で踏みつけた。ゴリは金棒を手で受け止めた。


桃は金棒を踏みつけたまま

「おーい、不死子!こっち片付けてから行くわ!

ひとりで大丈夫かぁー!助けが欲しい時は呼べよ!」と叫んだ。


不死子は大きく手を振り

「うん!大丈夫や!みんな助けてくるわ!怪我したらウチの事呼べよー!」と叫び返した。


それを聞いて桃とゴリは親指を立てた。


桃は鬼の方を睨みつけながら向いて

「こんなの振り回して当たったら危ねぇだろ!」と

鬼の腹にパンチをめり込ませた。


ゴリも金棒を引っ張り、近づいた鬼の頭を掴んで

「どっこいしょ!」と地面に叩きつけた。


桃にやられた鬼は、膝をついて涙目で

「いてぇよ!いてぇよ!」と言った。

ゴリにやられた鬼は、白目を向いて気絶していた。


桃はゴリの方を向いて

「さぁ!不死子と合流するか?」と聞くと

ゴリが「brother!そーもいかないみたいよ」と鬼の群れを指差した。


それを見た桃は

「はぁ〜、サッサと片付けるか!」と返した。


すると急に話し声が聞こえた。


[使え…早く…我を…]


それを聞いた桃は

「んっ?!ゴリなんか言ったか?」と聞くと

ゴリは「いや?何も言ってないけど、どうした?」と返した。


桃は「いや、なんか声が聞こえたような気がして。

まっ、いっか!サッサとぶっ飛ばそう!」

と腕をグルグル回して、鬼に向かって歩き出した。


十匹はいる鬼の群れと戦闘中にゴリが

「なぁ?brother?刀使わないのか?」と聞くと

桃は少し嫌な顔をして

「あぁ、深く斬るとあいつら灰になっちまうんだ。骨も残らねぇのはちょっとな」と言った。


桃は刀に手をかけ

「とは言っても、この数じゃな!殴った奴も回復されてるし…」


悩んだ桃は刀を抜いて、鬼達に

「本気で行くぞ!斬られたくない奴はサッサっと逃げろ!」と言った。


それを聞いた鬼達は笑って

「ぶっはっはっ!聞いたか?逃げろだってよ!泣きながら逃げるのはお前達だよ!」と言った。


桃は顔をグッとして「知らねぇぞ」と言い

鬼達に斬りかかった。するとまた話し声が聞こえてきた。

「そう…は、い…なら、な…おもう、ま…斬れ」


桃は不思議な顔でゴリの方を見るが、ゴリは楽しそうに鬼を振り回して殴っていた。


桃は

「誰の声だ?気持ち悪りぃな」と言って鬼を斬った。

斬られた鬼は「うぎゃー!いてー!」と倒れるが灰にはならなかった。


桃はニヤ〜っと笑い

「にゃはっ!灰にならないな!これなら思う存分斬れるぞ!」とバッサバッサと鬼を斬って行った。


斬り始めてからアッと言う間に全員倒し、刀を鞘にしまった。


するとゴリがノリノリで合流して桃に

「brother!it's、cool、men!刀の切れ味はどうだったい?」と言った。


桃は浮かない顔で「あぁ、切れ味は良かったわ!」とゴリに言うと

ゴリは「どーした?浮かない顔して?お腹痛くなっちゃったんでちゅかー?」とふざけてきた。


桃はゴリのおふざけに笑って

「にゃは!なんか、変な声が聞こえて来たんだよ…

途切れ途切れ何だけど、斬れって言われたような気がするんだよなぁ?」と頭を曲げて考えてた。


ゴリは「まっ!害が無いなら気にしてもしょーがないでしょ!ところで、この鬼達はとどめ刺してく?」と鬼を指差して言った。


下で倒れてる鬼達はその言葉を聞いて

「うぅーいー、もー勘弁してくれー」と泣いた。


桃は「そーだな!気にしてもしょーがないな。

鬼達はこんだけ斬れば懲りただろ!泣いてるし。

それよりも早く不死子と合流だ!ここに強い鬼が居なかったから、多分村の方だな!」とゴリに言った。


ゴリは「そーだな!お嬢ちゃん、攻撃出来ないからな」と返した。


桃は、両手の拳をゴンゴンとぶつけて

「うっしっ!さぁ!行くか!」と言うと、

ゴリもドラミングをして「おう!」と言い

村の方へ走り出した。



            続





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