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刀復活


 次の日、ももは一人で山の中を駆け回っていた。


桃は木の上で一枚の紙切れを見ながら

「後は野良豚を二頭を狩ればOKか?まったくこんなにお使い頼みやがって!」とブツブツ独り言を言っていた。


一方、不死子ふじこは住処で鼻歌まじりで、洗濯物を干したり、ゴリに頼まれた荷造りをしていた。


「桃、遅いなぁ〜、ゴリはずーっとカンカンやっとるし。ひとりは退屈やなぁ〜!」と言った。


すると桃がゴリに頼まれた荷物を持って住処に帰ってきた。


桃が不死子に目をやって

「にゃはは!暇そうだな?いや!暇だな!手伝え!」と言って荷物とメモ用紙を渡して手伝わせようとした。


不死子は嫌な顔をして

「えぇー!嫌やわ!さっきウチの仕事終わったばっかりやで!」と返した。


桃は不死子にチョップして

「いいから手伝え!終わったらこの野良豚焼いて、一緒に食うぞ!」と笑った。


不死子も笑って

「食ってえぇなら、早よ言ってーや!ささっと終わらして食おう!うっしっし!」と楽しそうに笑った。


二人で談笑しながら、ゴリに頼まれた荷造りと作業を終わらしていく。


終わりに近付くと、桃は火を起こして野良豚の丸焼きを作った。


桃は手を擦り

「にゃは!うんまそー!不死子早く食おうぜ!」と言った。

不死子も「食おうや!食おう!」と喜び

二人で頂きますをして、二人で一頭食ってしまった。


ふたりともお腹を風船の様に膨らまして、大の字で横になり

「満足!満足!」とゴロゴロしていた。


するとカンカンとしてた音が止み、ゴリが工房から出てきた。


その二人の光景を見て

「やっぱり一頭食ったな!こうなると思って二頭頼んどいて良かったよ!」と笑いながら言った。


ゴリが桃の方を向いて「brother!」と言い、刀を桃に見せた。


桃は体を起こして

「おっ!?忘れてた!俺、刀使うんだったな!?」と笑った。


桃に見せるとゴリが刀の説明を始めた。


「まずは鞘を見てくれ!銀でコーティングして燻して渋く仕上げた!」

ゴリがそう言うと桃は「いいね!確かに渋い!」と頷いた。


ゴリは続けて「鍔は金で、桃の形のデザインにさせて貰った!そして!」と言い。鞘から刀を抜いた。


真っ二つに折れていた刀は、見事に真っ直ぐに仕上がっていた。


桃はパチパチと拍手をして

「最高!ありがとう!ゴリ」と、感謝した。


ゴリは照れて

「あんま誉めんなって!照れるよ」と気分良さそうにしていた。

続けてゴリが

「さぁ!これで準備は出来た。今日はゆっくり休んで、明日の朝出発だな!」と桃と不死子に言った。


二人は頷いて「おーっ!」と拳を上に突き上げた。


桃が立ち上がり

「さぁて、風呂でも入って飯食って寝るかな?」と言って歩き出すと、

不死子が「風呂あんの?えーウチも入る!」

と桃の後ろを着いて行った。


ゴリが慌てて

「ちょっとまてーい!みんなで入んの?お嬢ちゃんは女の子だよ?!」とツッコミを入れると


不死子は「こまかっ!ジロジロ見られなきゃ、気にならへんよ!ほらっ!ゴリも早よしいっ!」と手招きした。


ゴリは腕を組んで

「そーゆうもんなのかな?」と納得できない感じで後ろを着いて行った。


三人でキャッキャッしながら風呂に入って、ご飯を食べ、星空を眺めながら横になっていると、不死子が話し始めた。


「楽しいなぁ〜!二人は毎日こんな暮らししてるんやろっ!ええなぁー!送って貰ってもまた遊び来るわ!」と言った。


桃は笑いながら

「にゃっはは!ひとりで来れんなら、ひとりで帰れ!」と言った。

ゴリは疲れたのかスゥースゥーと寝息を立てている。


不死子も笑いながら

「あははっ!そやな!ひとりで来れんなら、ひとりで帰れるわな!まっ!細かい事気にすんなや!ほな、ウチも寝る。おやすみー」と言った。


桃も「おう!おやすみ!また明日な〜」

と言い三人は眠りについた。



            続



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