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ある日森の中で


 今日もいつもと変わらない住処の朝。

ゴリママが洗濯物を干し、ももはまだ寝てる。


ゴリママが洗濯物を干し終わると桃を起こす。

「もー!あんたはいつまで寝てるの!朝ご飯支度手伝いなさい!いつまでも寝てると朝ご飯抜きだよ!」


そう言われた桃は眠たそうに

「はいはい。もー起きますよ」と言うと

ゴリママは「はいは一回でしょうが!今日は少し離れた所に狩りに行くから、早く食べちゃいなさい!」と相変わらずのママぶりだ。


朝ご飯を食べ、用意をすると二人は狩りに出た。


山道を二人で飛んで行くように駆けて行くとゴリが手を出して桃を止めた。


ゴリは手作りの双眼鏡を覗き込み確認すると、桃に双眼鏡を手渡して見てみろと顎で合図した。


桃が双眼鏡を覗き込むと、そこには背中に[豚野郎]と書いてあるTシャツを着たピンクの豚の姿があった。


桃はその豚を見て

「真っピンクでうまそーだなぁ!」とゴリに言った。

ゴリもコクッと頷き「ひと狩り行きますか!」とノリノリだった。


二人で挟み撃ちをする作戦をたて、そーっと近付いて行った。


すぐ近くまで行くとそのピンクの豚は花や蝶と戯れて警戒心のかけらもない。


桃がピンクの豚の前にバッと飛び出し

「わぁーーー!」と大きな声を出した。

するとピンクの豚は驚き、桃とは反対方向に逃げようとしたが、そこにはもうゴリが待ち構えていた。


ゴリはそのピンクの豚を捕まえて、脇に抱えてグイグイと絞め上げた。

ピンク色の豚は「ぷぅぎぃ!ぷぅぎぃー!」と泣いている。


ゴリは

「全く可愛いBabyちゃんだぜ!こんなハイセンスなTシャツ着やがって!誰かに飼われてて逃げたしちゃったかい?!今日美味しく食ってやるから、騒ぐなって!」と言いながらグイグイ脇を絞め

る。


すると草むらから優しい口調で

「離してあげて欲しいんだな。グレットは僕の友達なんだな」と声が聞こえてきた。


声のする方を見ると、金色の熊が立っていた。


その言葉を聞いて桃は

「ダメだね!今日の飯だ!どうしてもって言うなら、こいつと見合う何かと交換だな!」と悪党顔で言った。


金色の熊は悩んだ感じで

「困ったなぁ。グレットはとても大切な友達だからなぁ。グラットに見合う物なんか持ってないなぁ。あぁ、困ったなぁ」と言った。


金色の熊が悩んでるとまた草むらがガサガサして何かが飛び出してきた。


飛び出して来たのは虎だった。その虎はピョンピョンと飛び跳ねながら

「どうした?!ポー!早く薬草を見つけてヨーイを助けよう!」と金色の熊に言った。


金色の熊は

「あぁ、そうだ。ヨーイも大変なんだぁ、、あー困ったなぁ」とますます困ってしまった。


するとゴリに絞められていたピンク色の豚が

「ポーもタイガも僕の事は諦めて、早くヨーイを助けてあげて」と言った。


その様子を見てた桃はゴリの方を向いて

「ゴリ。離してやってくれ!何か訳ありのようだ」と言った。


ゴリはコクッと頷くとピンク色の豚を離した。


離すとピンク色の豚はすぐにピンク色の豚とピョンピョンと飛び跳ねる虎の元に駆け寄った。


すると金色の熊が

「ありがとぉ。とても大切な友達が君達のおかげで戻ってきたよ。なんとお礼を言っていいか」と頭を下げながら感謝を伝えてきた。


それを聞いた桃は

「にゃはは!まぁ!後で違うの捕まえるよ。しかも喋る豚だったしな!俺達は喋る動物は食わねぇーし」と言った。


するとまた三人で話し始めた。金色の熊に

「薬草は見つかったのかい?」と言われた虎は

「俺様!ピョンピョン飛んでて良くわかんないや!」と言いピンクの豚は「あー蝶々さんと遊んじゃって見つかってないよ」と答えた。


それを聞いた金色の熊は

「みんな忙しかったんだねぇ。僕もまだ見つかってないんだなぁ。このままだとヨーイが手遅れになっちゃう、、困ったなぁ」と言った。


このやりとりを聞いていた桃が

「薬草なら俺が持ってる!そのヨーイの所まで案内しろよ!」と頭を掻きながら言った。



            続



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