運命の太陽
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鬼達が中央に集まり、桃達は橋のたもとに集まり、ビックブリッジは静けさを取り戻した。
ノスフェラはみんなが座っている所に、アイリスから貰った、お菓子や紅茶を用意して歩いて行った。
桃が「にゃは!ありがと!」と言うと
みんなも「ありがとー」っと、言ってお菓子を手に取り食べ始めた。
みんなでモグモグ食べていると、ノスフェラが
「たぶん、夜明けまでは動かないでしょう。
相手もこの闇の中では自由に動けないでしょうね。
桃さん、、私のためにこんな死地にすみません、、」と、言った。
桃は、はぁ〜って顔をして
「にゃはは!なんでノスがあやまんの?まず、こんなとこ死地じゃねーし!にゃはは!なぁゴリ!」
と言うとゴリはンッとして
「あぁ!全然問題ないね!明日心臓取り返して、さっさと帰ろうぜ!!」と親指を立てた。
すると不死子が
「それにしたって、なんか作戦立てへんと、このままじゃ届かへんで!」と、言うと
ノスフェラが桃とゴリを見て
「作戦、、?立てますか??」と言った。
桃は「にゃはは!いらん!前に来たら全員ぶった斬る!」
ゴリは「んだんだ!」と、言って腕をグルグル回した。
するとツクヨが「ねぇ、あーしは後方で、そんなに疲れてないから、みんな少し寝たら?、なんか動きがあったらすぐ起こすからさ」と言うと
ノスフェラも「えぇ、私も後方でしたので、ツクヨさんと交代で見張りますよ」と言った。
桃は「そっか!んじゃお言葉に甘えて、ゴロンとしちゃうかな、、」と言った瞬間、イビキをかきだした。
ゴリもそれを見て「んじゃ、俺も、、ンゴー」っと言ってイビキをかき気絶するように倒れた。
不死子はすでに鼻提灯を膨らまし、桃の隣に倒れてた。
ツクヨは微笑み
「なんだよ、限界だったんじゃん、、」と言うと
ジュジュとうま子を見て「あんたたちも寝な⭐︎明日は荒れるよ⭐︎」とウィンクをした。
ジュジュとうま子は頷くと、横になった。
ノスフェラがツクヨに
「ツクヨさんもお休みになってください」と言うと
ツクヨが空の月を見ながら
「いや、、ノスフェラが休んでよ、、たぶん明日、あーしがいちばん足手纏いだからさ、、エミアさんの心臓取り返すんでしょ⭐︎頑張んなくちゃ!」と言った。
ノスフェラは何かを飲み込んだように
「お気遣いありがとうございます。では少し休ませてもらいますね、、」とその場に座り目をつぶった。
ツクヨは橋のたもとの敵陣が動いたら見える位置まで行き、また月を見上げ
(なんで、、満月じゃねーんだよ!!大事な時に、、くそっ)
と、心の中で呟いた。
一方その頃、赤鬼陣営は、、
「なんだ!終わんなかったのか?」と、赤鬼の声が響いた。
知鬼が
「思ったより粘られちゃったね、、まっ、相手に作戦が無いのは大体わかったから、夜明けに攻撃開始で終わるよ、てか、なんで泣いてんの?」と言った。
赤鬼は、手で目を擦り
「あぁん?!泣いてねーよ!あくびしたからだろ!」と、言った。
すると防鬼が微笑み
「泣き虫赤鬼か?」と揶揄った。
赤鬼は「うるせーな!」と言うと、真面目な顔に戻り
「被害は?」と知鬼に聞いた。
知鬼は「ざっと1000だね、、」と言うと
赤鬼が「そっか、その1000は明日、後方に回してやってくれ、、」と言うと、知鬼は静かに頷いた。
防鬼が「それじゃ、知鬼。俺たちは寝るか?見張りはぐっすり寝ていた誰かさんがやってくれるだろ??」と笑いながら赤鬼を見て言った。
赤鬼は手をパタパタさせて「あぁ、ゆっくり寝てくれ!」と、言うと、続けて
「なぁ、、ありがとうな!諦めきれない俺に付き合ってもらってよ、、」と言うと
知鬼と防鬼は
「はぁあ?諦められないのは私たちも同じだよ」
「あぁ、、オノゴロ獲るぞ!」
と、言って2人は横になった。
赤鬼は椅子から立ち上がり拳を握ると
「全部終わらせてやる、、オノゴロ、、」と呟いた。
それぞれの夜を過ごし、運命の太陽が空を紅く染めて昇り始めた。
ツクヨが「みんな朝日が昇るよ、、」と声をかけると
桃達は全員起きていて、「おうっ」と戦闘態勢に入っていた。
朝日が昇り、周りが明るくなると、そこには橋を囲むように、扇形に広がる鬼の陣形が目の前に現れた。
ノスフェラが頭に手をやり
「やられましたね、、見えないギリギリの所でこんな陣形を組まれるとは、、」と、言うと
桃は「にゃはは!やることは一緒!!この橋の裏を取らせないで、目の前に来たやつぶった斬る!!」
と、言って歩き出した。
その後ろをみんな歩きながら桃について行く。
桃が「誰も死ぬなよ!!」と、言うと走り出した。
全員「おうっ!!」と、言ってその後ろを走り出した。
赤鬼陣営では知鬼が
「私が寝てる間に、ずいぶんとかっこいい陣形組んでくれたんじゃないの?赤鬼」と言うと
赤鬼は「まぁ、たぶんこーだろなって思ってな、、まっ!俺がやるのはここまでだけどな、俺はどこに行く?」と言った。
知鬼は少し遠くを見ながら
「私は左から行く!防鬼は右からお願い!赤鬼は真ん中で待機!赤鬼はこのビックブリッジの戦いが終わったら、化け物退治が待ってるからね、、」
赤鬼は面倒臭そうな顔をして「ナギ、とナミ、、ね」と、言った。
知鬼が微笑んで「そっ!まぁ、サクッと片付けてくるから、リンゴでも食ってちょっと待ってな」と言った。
防鬼は、うーんっと背伸びをして
「さぁて、行きますか!?」と、言うと
知鬼が頷き「そーだね!」と言った。
歩き出す2人に赤鬼が「死ぬなよ」と言うと2人は
「誰に言ってんだか」 「なめんなよ」
と、言って歩き出した。
続




