死んでも愛してる
見て頂きありがとうございます。作る励みになりますので、良かったらブックマークと評価よろしくお願いします。
街の人間がドカドカ、ガサガサと、巴の家の家探しを始めた。
すると街の人間のひとりが
「なんで枕が四つあるんだ?」と巴に聞いた。
巴は「あぁん!私は寝相が悪いからね、転がんないようにしてんだよ!」と言った。
また他の街の人間が
「おいっ!食器が4人分あるのはなんでだ??」と怪しんで言うと、
巴はイラつき
「うるせーな!私はいっぱいの茶碗で食うのが好きなの!」と言った。
中々見つからない街の人間が痺れを切らして、
巴を床に押さえ付け
「いいから!早く鬼の居場所教えろよ!」と叫んだ。
巴は振り払おうともせずに、ただ黙った。
すると家の扉が開き、そこには赤鬼が立っていた。
赤鬼は震える手でズボンでギュッと押さえ、
「お母さんをもういじめないで、、僕達何かしちゃった?しちゃったなら、ちゃんとあやまるから、、だからもう、お母さんをいじめないで、、」と震える声で言った。
知鬼も防鬼も赤鬼の後ろに来て、心配そうに巴を見つめていた。
街の人間達は
「ほーら!やっぱりいた!!くせぇーと思ってたんだよ!さっさと捕まえて国に持って行こうぜ!」
と喋り合い、3人に向かって
「今からお前らは国に売る!そしてこの女は鬼をペットにしたから、牢屋行きだ!はーはっはっ!」と言った。
すると巴が静かに
「ペット?なに、言ってんだ、、もう我慢できん!!そこの3人は私の子供だよ!指1本でも触れてみな、、」
と言うと、巴を押さえてた、街の人間を片手で床に投げ倒し、街の人間の上に座り、睨みながら
「てめぇら皆殺しだぞ!!」と言った。
街の人間が一瞬怯んだ隙に動き出し、巴は剣を取り、玄関に居る街の人間を斬ると、
「さぁ!お前達!走れるか?逃げるぞ!」と3人に笑った。
4人で山の中を走って逃げると、それを街の人間が追いかけてきた。
巴は逃げながらも、3人を庇い、追いついてきた街の人間を斬りながら逃げた。
街の人間が
「気をつけろ!あいつは元々、軍の人間だ!手を失ったからって、元[戦場の風]だ!油断するなよ!!」と叫んだ!
しばらく逃げると巴達は、下が川の崖に追い詰められた。
左右に逃げようとするが、街の人間に囲まれて、逃げ場が無くなってしまった。
街の人間が
「もう終わりだ!さっさとそのペットをよこせ!そしたらお前の命は救ってやる!」と言うと、
巴は「さっきから人の子供、ペット、ペットってうるせーんだよ!」と言った。
巴は心の中で
(ここまでか、、こいつらとの暮らし、、楽しかったな、、)と考えると、剣をギュッと握り、振るうと、地面を削って砂埃を巻き上げた。
巴はクルッと振り返ると、ひとりひとり抱きしめた。
そして、目に涙をいっぱいにためた笑顔で
「赤鬼、知鬼、防鬼、、みーんな大好き!」と言われると3人は察知して
「いやだよ、やめてよ、、」と泣きながら言った。
巴は顔をギュッとして、3人を崖の下の川に突き飛ばした。
巴は落ちて行く3人を見つめ、大声で
「防鬼!!2人を守って!!私の子供たち!!元気でねーー!!死んでも愛してる!!」と叫んだ。
巴は街の人間の方を向くと、剣を地面に突き刺して
「もう抵抗しないよ、好きにしな!」と言ってその場にあぐらをかいて笑って座った。
3人は川の下に落ちる時に、防鬼が2人を守る様に抱えて、川に落ちて行った。
その時、寝ていた赤鬼の目から涙が一筋流れた。
赤鬼がそんな夢を見ていると、雷鬼の話しが終わりに近づいていた。
「それでね、川に流された3人は運良く邪鬼に見つかりましてね、それから鬼の島に来たんですわ、そこから、鬼みんなで全鬼に挑みましてね、そこで5鬼は友達ってなったんですわ、、、って聞いてます??」
テラスはビックリしたように起きて
「んっ!?ちゃんと聞いてたぞ、、何だっけ?苦労人なんだっけか??」と言った。
「はははっ!」と雷鬼が笑うと、テラスは立ち上がり、雷鬼の肩に刺さってる槍を抜いた。
「この喧嘩、お前の勝ちだ!充分足止めされたからな、、俺の足止めが目的だもんな!」
「へへっ、あんたなら今からでも、オノゴロに飛んで行けるんじゃねーですか?」
するとテラスは自分の着物と髪を雷鬼に見せ、
「ふっざけんなっ!こんな見素晴らしい格好で親に会えるか?久々に会うんだぞ!やめだ!やめっ!」と言って振り返って歩き出した。
テラスの後ろ姿に、雷鬼が
「最後に聞くが、俺を殺しとかなくて良いのか?」言うと、テラスは振り返らずに立ち止まり
「喧嘩に負けて、命獲ったらカッコ悪すぎるだろ、、気が変わる前に、家帰って寝るわ!」
と言って、手をパタパタ振ると、キセルに火をつけ、また歩き出した。
雷鬼は三日月を見上げながら呟いた。
「へへっ、、あんた、カッコ良すぎんだろ、、あぁーあ。強くなりてーな!」
日本でのテラスと雷鬼の戦いが終わる頃
ビックブリッジでの死闘は加熱していった。
鬼を斬りながら桃がゴリに
「にゃははっ!どうしたゴリ?もうへばったか?」と言うと、
ゴリは鬼を掴んで下に叩きつけ
「はっはっはっ!brother!ゴリラの体力舐めちゃいかんよ!本当はbrotherがへばってんじゃないの??」と煽った。
「にゃははっ!!まっだまだ!元気ー!」と鬼を蹴散らしていった。
そんな2人を鬼が見て
「化け物かよ、、もう100の部隊、10隊目だぞ、、このまま俺達、、全滅させらちまうぞ、、」と呟いた。
すると突然大きな笛の音がピーーーーっと鳴った。
その音が鳴ると、鬼の軍勢が中央に集まり出した。
それを見た桃が
「んっ?ゴリ、一気に真ん中行けんぞ!」と言うと
ゴリも「あぁ!そうだな、一気に行くか?!」
と2人は走り出そうとすると、ノスフェラが2人の前に立った。
「もし何かの作戦なら危険です。私達も橋のたもとで少し休みましょう」と言った。
すると2人の後ろから
「せや!あんたらが動き回るから、ウチもヘトヘトやっ!魔法飛ばすん疲れるんやでっ!!休憩やっ!」と不死子も言った。
桃とゴリは顔を見合わせて
「んじゃ、ちょっと休むか、」と橋のたもとにみんな集まった。
続




