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妬けてきちゃう


 鬼龍おにりゅうの猛攻に応戦する桃達。


ももは紋章を足場に飛び回り斬りつけ、ゴリは鬼龍の足元で何発もパンチを打ち、ツクヨ、ノスフェラは隙を見ながら攻撃し、ジュジュはウマ子に乗り、攻撃から逃げ、不死子ふじこはそんな皆んなをサポートした。


ゴリが鬼龍に何発もパンチを打ちながら「ダメだ!ほとんど効かねぇーな!brotherの攻撃しか通ってねぇ!」と言った。


桃はニコニコしながら何回も斬りつけるが、邪鬼じゃきの魔法で何度も再生してしまう。


ノスフェラが「埒があきませんね、、決定打が見当たりません」そう言うとアイリスの方をチラッと見て「本当にあの人は、これにトドメをさせるのか、心配になってきましたよ、、」と呟いた。


桃もそんな状況を理解して、皆んなに聞こえる様に大きな声で「おーい!!皆んな!皆んなでこいつの体勢崩してくれよ!そしたら俺が首ぶった斬るから!!」と言った。


それが皆んなに聞こえると、グッとした顔で「了解!!」と言って鬼龍の足に攻撃を集中させた。


桃が足を斬り、首を斬る準備をすると、不死子がジュジュの魔法陣の紙で、古代魔法を放ち、ツクヨも口から[闇弾]を放ち、ノスフェラは関節の痛い所をザクザクと斬りつけ、ゴリは力一杯、足を殴りつけた。


鬼龍は体勢を崩しそうになるが、すぐに再生をし、体勢を立て直してしまう。


桃が「くそっ!硬ぇーなこの野郎!なかなか倒れねぇーな!!よし!もう1回だ!」と言ってまた鬼龍に向かって行った。


そんな光景をアイリスの横で見ていた、ビンセとチャシャ。


ビンセがチャシャに「このままだとアイリス様が唱え終わる前に倒せるかも知れませんね」と言うとチャシャは「あぁ!あいつらのが押してるな!」と言った。


それを聞いたアイリスが大きな本に、ブツブツと唱えながら「無理ね、、再生速度を上回るスピードで死ぬ程の攻撃を与えないと、あの龍は倒せないわ、、」と言った。


続けてアイリスは「ビンセ、チャシャ、危ない事頼んじゃうんだけど私の頼み聞いてくれる?」と言った。


ビンセとチャシャは「えぇ!何なりと!」と言った。


アイリスは「貴方の解除魔法なら、あのクソ野郎の強化魔法を解除出来ると思うの、足1本が限界だと思うんだけどね、、次の攻撃のタイミングで助けて来てあげて!お願い!チャシャはビンセの援護ね!」とニコッと笑い言った。


その言葉聞くと、ビンセとチャシャは走って桃達の元に向かった。


戦っている桃達の元に辿り着くと、ビンセが「加勢致します!私があの鬼龍の足の魔法を一時的に解除します。その後はお願いしますね!」と言って、足に向かって走り出した。


桃はニコッとして「おうっ!!頼む!」と言ってビンセの後を追った。


ビンセが鬼龍の足に向かって一直線に走っていたが、ビンセの隙を突いて、突然鬼龍の尻尾がビンセを襲った。クッと顔をするビンセ。


するとチャシャがビンセを突き飛ばし、チャシャは鬼龍の尻尾を切り付けながらも、攻撃を受けて、口から血を吐き、吹っ飛ばされてしまった。


ビンセが心配し「チャシャ!!大丈夫ですか?!」と駆け寄ろうとすると、チャシャは仰向けで倒れたまま「ビンセ!!行けっーー!!自分がやるべき事をやるんだっ!!俺は心配無い!!」と言うと笑い、続けて「ビンセ!!早く終わらせて、、アイリスのあったかい紅茶を飲もう!」と言った。


それを聞いたビンセは微笑み「えぇ!そうですね、、体も少し冷えてきましたからね!やる事が終わったら迎えに来ますから、少し寝て待っていて下さい」言うとまた鬼龍の足に向かって走り出した。


チャシャは口から血をダラダラ垂らしながら「ゴボォ、、痛い、、はぁはぁ、死ぬのか、、?」と呟いていると、後ろから走ってきた不死子が、チャシャに[回復]を使い「ごめんなぁ〜、[防御]間に合わへんかったわ!すまん![回復]しとくから勘弁したって!」と言って、チャシャを追い越して行った。


チャシャはムクッと起き上がると「へへっ、生きてる!」と笑って喜んだ。


ビンセが鬼龍に到着すると、足に[解除]の魔法を使い「お願いします!!皆さん!」と言うと、鬼龍がビンセを踏み潰そうと、足を思い切り持ち上げた。


その瞬間、桃がビンセの服を掴み、投げ「にゃははっ!おうっ!任せとけ!」と笑いながら鬼龍の足を斬った。


鬼龍は、咆哮の様な悲痛な雄叫びを上げると、畳み掛ける様に皆んなが攻撃した。


ガクンと鬼龍が体勢を崩すと、桃が鬼龍の背中を駆け上がり、刀を振り上げ「終わりだ!」と言って、鬼龍の首目掛けて刀を振り下ろした。


ズバンっと鬼龍の首を落とすと、桃は笑いながら「にゃははっ!俺達の勝ちだな!!龍っっ!!」と言った。


落ちていく鬼龍の首を皆んなで眺めていると、斬った場所からみるみると再生していく鬼龍。


ゴリが頭を掻きながら「おいおい、、頭落として死なねぇなんて反則すぎんだろ」と言った。


皆んなが唖然としてると、桃が「もう1回だっ!!倒れるまで何度でもやるぞっ!!」と言うと、また鬼龍に向かって行こうとした。


桃が走り出そうとすると、突然立ち止まり「いだっ!いただだっ!、、痛ってぇーー!!」と白目を剥いてバタンと倒れ込んでしまった。


不死子が桃に駆け寄り「桃っ!大丈夫かっ!」と抱き抱え、声を掛けるが、桃は痛がり「うぎぎ!!逃げ、、ろ、」と言った。


鬼龍の首が完全に復活すると、ギロリと桃と不死子を見て、尻尾を桃と不死子目掛けてグオンと振り下ろした。


向かって来る尻尾に対し、不死子は[防御]で対抗しようとするが「あかん、、間に合わへんか!」とグッと桃を抱き寄せ、尻尾の盾になろうとすると、ゴリが腕をグルグル回して、背中を光らせ「へへっ!愛だねぇ〜!妬けてきちゃうよ!」と言って、尻尾に向かってパンチを放った。


ゴリは尻尾を弾き返すと、鬼龍に中指を立て「やらせねぇよ!」と言って、桃と不死子を両脇に抱えると攻撃が届かない場所まで下がった。




            続










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