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攻撃人


邪鬼じゃきに向かい突っ込んで行くノスフェラ。

ノスフェラが不死子ふじことツクヨに「お待たせしました。ご無事ですか?」と言った。


不死子はベロを出して「いやっ!アカンわっ!ごっついしんどい!あの鬼龍おにりゅうも邪鬼も何も効かん!こっちは防戦一方やっ!」と言うと、ツクヨも前足をバツ印にして「バリツヨ!!えぐぅっ!」と言った。


ノスフェラは「でしょうね、、邪鬼はサポート魔法に関してはトップクラス、、攻撃魔法も使える万能魔法使いですからね、、懐に入れれば勝機も見出せるのですが、、鬼龍が厄介ですね、、、」と頭を悩ました。


それを聞いた不死子が「なーんや!近付ければ何とかなるんやな!よっしゃ!まかしときっ!魔力尽きるまで、むっちゃ暴れたるわっっ!!」と言って、紙の束と魔導銃を出して言った。


ツクヨも「オッケー!!そー言う作戦ね!んじゃ、あたしも暴れるだけ暴れるから、後よろしく!」とノスフェラに言った。


ノスフェラはビックリした顔をした後に、微笑み「ふふっ!頼もしいですね!チャンスが来たら必ず仕留めます!」と言った。


不死子は両手に魔法陣の紙を構えて「どれがどの魔法か分からんけど、いっくでぇ〜っ!!」と魔法陣に魔力を込めてぶっ放した。


邪鬼は両手を広げ、[消滅]の魔法を使い、そして鬼龍に[防御]の魔法を使い、ノスフェラに[闇の矢]を放ち牽制しながら、「ぶぅわぁっかか?!馬鹿みたいに古代魔法なぞ乱射しおって!魔力切れで気絶するぞい!!」と言った。


ノスフェラとツクヨは鬼龍と邪鬼の魔法を躱しながら距離を詰めようとするが、邪鬼の攻撃の激しさに攻められないでいた。


ノスフェラが攻撃を避けながら「敵ながら流石ですね、、隙が出来ません」と言うと、ツクヨが明るく「ボサボサしてると先行くよー!」と言って、ノスフェラを抜いてピョンピョンと木々を蹴りながら鬼龍に近付いて行った。


ツクヨは射程距離に近付くと、爪に魔力を込め[闇の爪]で攻撃した。

ほとんどダメージを受けない鬼龍を見てツクヨは「かすり傷って、、はぁ〜火力が足んないって、、それじゃ!次いってみよー!」と言うと口を大きく開けて[闇弾]を放った。


鬼龍の目に向かって飛んで行く[闇弾]に向かって、邪鬼が魔法を放ち、相殺すると「惜しいのぉー!急所を狙うとこまではよかったんじゃがなっ!ふぁふぁー!!」と大笑いしながら言った。


それを見たツクヨは、邪鬼に向かってムッとした顔で「ははっ、、褒めてくれてあんがちょ!でも、お前ウザいよ!!」と指差して言った。


ノスフェラも邪鬼と鬼龍の隙を探しながら、攻撃を繰り返すが、突破口が見つからないでいた。


ノスフェラがツクヨの側に行き「ツクヨさん、個々で攻めても無駄ですね、、一旦3人で集まりましょう」と言った。


ツクヨは「オッケー!」と言って不死子の所に集まった。


不死子は「どーしたん?どっか怪我したんか?」と言うとノスフェラは「個々で攻めても無駄ですね、3人の全力で一撃で決めましょう!」と言うと不死子は「OK!わかった!」と言った。


ノスフェラは不死子とツクヨに、ゴニョゴニョと話しをすると2人は頷き、ツクヨが走り出した。


ツクヨはピョンピョン飛びながら、鬼龍と邪鬼を撹乱していく。ツクヨに気を取られた鬼龍と邪鬼。


その隙を突いて不死子が魔法陣[火の鳥]に魔力を込めて轟々と燃える火の鳥を鬼龍と邪鬼に放った。

すかさず魔導銃を構えて、ニコッと笑うと「これもおまけや!もらっとけやっ!!」とももの魔力が入った魔導銃をぶっ放した。


それを見た邪鬼は驚いて「おいおい、、紋章の力まで持っておるのか??ちぃーっ!本気で受け止めにゃバラバラじゃぞ!!面倒臭いのぉーー!!」と叫び、両手を広げて、何やらブツブツと唱え魔法を火の鳥にぶつけた。


大爆発を起こし相殺すると、煙の中邪鬼は焦った様子で咳き込み「ゴホゴホ、危ないとこじゃった、、辺り一体消し炭にするつもりか?!あの小娘!」と言ってると、煙の中からノスフェラが「終わりです!!」とナイフを逆手に持ち、邪鬼の後ろから、喉元目掛けナイフを振り下ろした。


ガキンっと音がすると、邪鬼がニヤニヤして、手の平を光らせながら、ナイフを受け止め「ふぁふぁっ!惜しかったの〜!もう少し火力が強けりゃ、ワシを取れたんじゃがなっ!」と言った。


ノスフェラはその顔を見ると、すかさず体をひるがえして、後方に飛ぼうとした。


邪鬼は笑いながら「ふぁーっふぁっ!待て待て!忘れもんじゃよ!」と、手の平からノスフェラに向けて[衝撃]を放つと、ノスフェラに命中して、ノスフェラが吹っ飛んだ。


吹っ飛んだノスフェラをツクヨが咥え、受け止めると、3人はジュジュとうま子が待つ場所に集まった。


ツクヨがノスフェラに「大丈夫か?」と言うとノスフェラは咳き込み「ゴホゴホ、、ありがとうございます、やはりこの体では致命傷は与えられませんか、、」と言うと不死子が「ちょっと待っとき!すぐに治したるから!」と手を光らせてノスフェラに[回復]を使った。


その光景を見ていた邪鬼が「うーん、外でちょっと遊んで、またあの城に戻ろうと思ってたんじゃが、、こやつら生かしておくと面倒臭い連中じゃな、、」と言うと、ニヤッとして「今、皆殺しにしとくか!!」と言った。


[回復]が終わったノスフェラは立ち上がり「さぁ、皆さん逃げて下さい!後は私が引き受けます」と言うと、不死子が遠くを見ながら何かを見つけ、笑い「あははっ!やっとかい!どんだけ迷子なってんねん!あいつらは!はぁー!ウチらの出番は終わりや!休憩!休憩!」と皆んなに言った。


皆んな、ンッて顔をして不死子の方を見ると、不死子が指差す方向を見た。


そこには大きなつるに掴まって飛んでくる、桃とゴリが「あぁーーーあぁ〜〜〜ー!!」と言いながら邪鬼目掛けて飛んで来ていた。


不死子が邪鬼に「おいっ!ジジィっ!」と言うと邪鬼が「なんじゃ!小娘っ!」と返した。

不死子がニヤッとして「覚悟しいやっ!ウチらの攻撃人こうげきじんが帰って来たで!」と言った後、手をピストルの形にして、邪鬼に向けて「バーンっ!」と言って撃った。



             続







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