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大切な人なら


 ビンセが刀をももに返すと「すいません!本当はちゃんと説明をしてから、ここに案内するつもりだったのですが、、追いかけてくる皆さんが余りにも怖くて、、本当すいません!」と何度も頭を下げた。


続けてビンセは、今自分達が置かれてる状況を桃達に話した。


そしてビンセは桃達に必死の表情で「お願いです!アイリスとこの空間を救って下さい!」と頭を下げた。


桃はニッコリ笑い、手の平をビンセに突き出し「うんっ!無理!」と言って笑い「にゃははっ!俺達別に正義の味方とかじゃねーし!刀が返ってくれば、俺達はここに用は無いんだよ!そこのニャンニャンにでも頼めよ!」とチャシャを指差して言った。


それを聞いたゴリもウンウンと頷いた。


ビンセは食い下がらず「お願いします!!このままだと本当にアイリスがやられてしまいます!私達の大切な人なのです!」と言うと、笑っていた桃が真剣な顔で「大切な人なら自分で救えよ、お前がこんな場所に俺達を誘い込んだから、俺は大切な仲間とはぐれちまったじゃねーか」と言った。


続けて桃は「とにかく俺達は仲間を探す。お前達は大切な人を救う!以上!解散!」と言って立ち上がり、歩き出した。


しばらく歩くと、ゴリが桃に「brother?いいんか?ほっといて?」と聞くと、桃は「あぁ!ほっとけ!それより早く不死子ふじこ達と合流しないとな」と言った。


取り残されたビンセとチャシャ。

ビンセがチャシャに不甲斐なさそうに「ははっ、、失敗に終わっちゃいましたね、、これからどうしましょう、、」と言うと、チャシャはサーベルを構え「なーに!やる事は1つ!我らで救えばいいじゃないか!」と言った。


ビンセは呆れた顔で「どれだけの鬼があの城に居ると思ってるのですか?!私達が行った所で、何が出来るんですか!?無駄に死ねば格好良いって訳ですか?」と言うと、チャシャは笑って「はははっ!何も正面からぶつからなくても、アイリスを救う方法はあるはずだ!とにかく城に向かおう!私一人でも行くぞ!」と言って歩き出した。


ビンセは独り言の様にブツブツと「はぁ〜、行った所で何か変わるわけでも無いのに、、はぁ〜」と呟きながらチャシャの後をついて歩き出した。


その頃、不死子達は順調に城に向かって歩いていた。


するとリーダー鬼が上の方を指差して「見えて来ましたよ!あれがアイリスの城です」と言った。

指差した先には真っ白で綺麗な城が建っていた。


リーダー鬼がノスフェラに手をコネコネしながら「あの〜、あっしはこの辺で失礼してもよろしいですかね??邪鬼様に見つかったら殺されちゃいますんで、、お願いします!逃して下さい!」と頭を下げた。


ノスフェラが不死子の方を見ると、不死子は「えぇんちゃうん?!約束守って城まで連れて来てくれたんやから!桃もそーすると思うで!」と言った。


それを聞いたノスフェラは、リーダー鬼の縄を解きながら不死子に「仲間に入れて貰えたので従いますが、、甘いですね、、私がリーダーなら皆殺しです」と言った。


そんな話しをしながら、縄を解いていると、木々の間からガサゴソと音がして、人影が見えた。


みんながそちらに目をやると、そこには狂鬼化した鬼が涎を垂らしながら「フシュー!フシュー!」と言いながら立っていた。


リーダー鬼が「うわぁ!ヤバい!ヤバい!邪鬼様に薬打たれてるよ!!もうあーなると本人でも止められないんだ!」と慌てていた。


ノスフェラは狂鬼化した鬼を見て嫌そうな顔をして「やはりあの時、、私の仲間を連れて行って実験したんですね、、」と呟き、そしてニタァ〜っと笑うと「何回殺されたいんですかね〜!何度殺しても飽き足りなそうですよーー!!」と叫ぶと、一直線にその狂鬼化鬼に向かって走り出した。


狂鬼化鬼は向かってくるノスフェラに[火玉]を投げつけ、ノスフェラが避けた方向に飛び、ノスフェラを殴りつけた。


ノスフェラは吹っ飛び、クルッと体を回し着地し、口から流れる血を手で拭うと、狂鬼化鬼に向かって「ふはっ!ふははっ!その状態は辛いでしょ?だって、、それは私達が命を懸けた時の状態ですからねー!」と言ってまた走り出した。


すかさず不死子がノスフェラに向かって手を伸ばし[回復][防御×3]の魔法を唱え「援護はまかしときや!」と言うと、ノスフェラは走りながら「感謝します!でも皆さんが危なくなったらそっち優先で!私はご心配無く!」と言って狂鬼化鬼にぶつかって行った。


目にも止まらぬ攻防で戦う、ノスフェラと狂鬼化鬼。

それを不死子が援護し、ツクヨは飛びかかるタイミングを見計らっていた。


すると後ろからジュジュの声で「きゃっ!何するんですか?!」と聞こえた。


ツクヨが振り返り見ると、リーダー鬼がジュジュを人質に取り「おーいっ!動くなよ!動いたらこの女の首、ギューーッと締めちまうかんな!!」と言った。


ツクヨと不死子が目を合わせ、不死子が「ほんま救いよう無いな!まっ!1回は許したからえぇやろ?ツクヨ頼めるか?」と言うと、ツクヨは「合点承知の助でござんすよ!大人しくしてれば逃げられたのにな!お前はたっぷりお仕置きの刑に処す!!」と言ってリーダー鬼を指差した。


 


           続

 夜中に突然、あいつへの愛が爆発する。今すぐ駆け出して迎えに行きたいのに、時間が邪魔して叶わない。

寂しさ紛らわせる為なら、何だっていいのに、わがままな俺がそれを許さない。

会えない時間がまた愛おしくさせる。

あぁ、、早く会って、溢れ出るジュースが飲みたい。

待っててくれよ!  KFC!!

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