また二人で
ノスフェラが奥の部屋に行くと、桃達は飲み物を飲みながら談笑していた。
不死子が「デザート楽しみやな!料理がこんだけ美味いと、デザートもめっちゃ美味いんやろな!」と言うと、ジュジュが「私、こんな美味しいの食べたの初めてです!お菓子の家にずっと居たらこんなの食べられなかった!」と言った。
ツクヨも喜んで「ほーんと満足だな!美味!美味!」と満足そうだった。
ゴリはうま子の頭を撫でながら「お菓子だけで腹一杯になったか??」と言うとうま子は蹄をパカパカ鳴らして喜んでいた。
ゴリは続けて桃の方を向いて「なぁ?brother?あいつ、最後に襲って来るかな?」と聞くと、桃は両手を頭に添えて「来ねーよ!襲って来ても俺達が勝つし!にゃははっ!それは緑頭もわかるだろ!」と笑って言った。
するとノスフェラが奥から台車を押して出てきた。
テーブルにケーキを並べると「どうぞ!お召し上がりください」と言った。
ノスフェラは桃達が美味しそうに食べてるのを、微笑んで眺めてると、ゴリが「なぁ?コックさん!お代はいくらだい??」と聞いた。
ノスフェラはニヤッと笑うと「んーそうですね?本当は貴方達の命で払って貰おうと思ってたんですが、お代を取り立てられなそうなので、予定が変わりました。私を貴方達の旅に同行させて貰い、赤鬼の前まで連れて行って下さい。それがお代になります」と頭を下げながら言った。
不死子は飲んでいた物をブゥーっと吐いて「いやっ!アカン!アカンで、吸血鬼で殺し屋なんて、物騒でいやや!」と全力で拒否した。
桃は大笑いして「にゃは!にゃははっ!いいじゃねーか!でも、ツクヨと魔女っ子のが先だからな!アレデル行った後に赤鬼もぶっ飛ばし行くか!?にゃははっ!」と言った。
ゴリが驚いて「おい!brother?物凄い主人公みたいな事言ってんぞ?!言ってる事分かってるか?」と聞くと、桃はニコッと笑い「あぁ!分かってるよ!どの道その赤鬼もぶっ飛ばさねぇーと、俺達の邪魔してくんだろ?!だったらついでに、緑頭の嫁さんの心臓も取り返しちゃおう!にゃはー!」と言った。
不死子は桃に「アカンって!殺し屋とか怖いやん!めっちゃ怖いやん!気付いたらナイフ刺さってんで?!ふふふ、お嬢さん隙だらけですよ、とか言ってブスーってやられんで!」と言うと桃は「大丈夫だよ!そーなる前に俺が緑頭ぶん殴ってやるから!それに緑頭見てみろよ!バックまで用意して、仲間になりたそうにこちらを見ているぞ!諦めろにゃははっ!」と不死子の頭をポンポンとした。
不死子はむすくれながらも「むーーっ!頼むで!殺さんといてな!」とノスフェラに言うとノスフェラは怪しい笑みを浮かべ「えぇ、私は無駄な殺しはしないんですよ、、血は好きなんですけどね、、えへっ、えへっ!」と言った。
するとツクヨがノスフェラに「なぁ?ぽまいはどれくらい強いのかい?」と聞くとノスフェラは少し斜め上を見て「んー?そーですね、、貴方達が知っている強さですと、、紅ぐらいなら簡単に殺せるぐらいですかね、、魔法無しでも」とニコッと言った。
それを聞いた桃達は驚き、ツクヨは引きつった顔で「は、ははっ、そりゃ頼もしいな、、ははっ、」と笑うと不死子も引きつった顔で「殺し屋で嘘つきや、、あの鬼むっちゃ強かったで、、」と言うと、ゴリがノスフェラをジーッと見た。
そしてゴリは両手を上げて「嘘じゃ無さそうだな、、隙がねー!なぁ?brother?」と桃に言うと、桃は「あぁ!強えー!」と返すと、続けて桃はノスフェラに「そんなに強えーのに赤鬼は倒せねぇーのか?」と聞いた。
ノスフェラはヘラヘラしていた顔を、真剣な顔に変え「はい、私一人では無理ですね、、私の刃が届くかどうかです、、それに無理に突っ込んで、私が死ねばエミアも死ぬ事になってしまいますしね、、」と言った。
桃はニコッと笑い「そっかぁ!赤鬼強いんだな!まっ!俺が勝つけどね」と言うと立ち上がり「んじゃ!そろそろ行くかー!」とみんなに言った。
みんな立ち上がり外に出ようとすると、ノスフェラが「少し待って下さい、エミアに出かけて来ると言ってきます」と言うと、みんな頷いた。
ノスフェラはエミアの寝てる部屋に行き、寝ているエミアに「行ってきますね、少し寂しくさせますが、次に貴女を見る時は、また二人で楽しく暮らせる時ですから」とエミアの顔を撫でて言った。
ノスフェラが外に出るとジュジュが何やら洋館の周りに魔法陣を書いていた。
ノスフェラがンッと顔をして「どうしたのですか?」と聞くとジュジュが「あっ、一応この家を見えなくしとこうと思いまして、、私だけだと魔力不足ですが、不死子さんに魔力入れて貰えば見えなく出来るんで、余計なお世話でしたか??」と言った。
それを聞いたノスフェラはニコッと笑い「お気遣いありがとうございます!これで留守中も安心です!」と言った。
不死子が魔法陣に魔力を入れて、洋館を見えなくすると、桃がみんなを見回し「よーし!さぁ!行くぞー!」と言うとみんな「おーっ!」と言って、うま子は蹄をパカパカ鳴らして、桃達は出発した。
ノスフェラは見えなくなった洋館の方を見て微笑み「エミア、行ってくるね」と呟いた。
続




