最初の宴
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住処を取り返した二人は鬼に荒らされてた住処の中の片付けをしていた。
片付けながらゴリが桃に
「なぁbrother?まずは刀から作るよな?」と聞くと桃は「はぁー?刀なんか後だよ!そんなの作ったら、主人公みたいじゃん!まずは…ゴールドチェーンだろっ!」と笑いながら言った。
ゴリはその言葉を聞いて、笑いながら
「ワーオ!it's、cool、men!OK!OK!極太のゴールドチェーンを用意するぜ!」と両手で親指を立て言った。
ある程度片付けが終わり、桃がゴリに
「なぁ?この沢山の発明品はゴリが作ったのか?」と聞くとゴリは自慢げに
「もっちろん!全部俺が作った品物だ!まだまだ改良しないといけないのが多いけどな!」と言った。
桃は色んな物を手に取り
「見たことない物ばっかりだな。どうやって作ってるんだ?」と聞くとゴリは悩んだ顔をして
「んー?brotherにだったら教えてもいいかな」と言い本棚から一冊の本を出してきた。
「この本は山に捨てられたゴミの中から見つけた。
俺はこの本を手に取り、中を見た時震えたよ!この世の全てが書いてあるんじゃないかってね。
そして読み解いていくと、頭の中にイメージが湧いてきてドンドン発明出来るようになったんだ!」
ゴリはそう言いながら桃にその本を手渡した。
桃はゴクリと唾を飲み緊張して、その本を受け取り
その本に目をやってこう言った。
「にゃははっ!マイ○ラの攻略本か〜い!」
その言葉を聞いたゴリはウホッっと顔をして
「ちょっと何言ってるかわかんないですけど」と言い笑いあった。
笑いが収まった頃にゴリがポンっと手を叩いて
「brother!ちょっと離れた所に温泉が湧いてるんだ。返り血まみれじゃ寝づらいだろ?温泉に行こう!」と言った。
桃は「いいね!温泉最高じゃない!行こう行こう!」と言って二人で温泉を目指した。
険しい山道を抜けて行くと、そこにはゴリが丁寧に作った温泉が合った。
温泉を見るなり、飛び込もうとする桃を見てゴリが
「ダメだっ!brother!!」と呼び止めた。
桃は振り返り
「んっ?どうした?」と聞くとゴリは真面目な顔で
「体洗ってからじゃ無いとマナー違反です!」と言った。
それから二人で笑いながら、背中を流しあって、温泉に浸かり、サッパリと住処に戻った。
住処に着いた桃は大きなあくびをして
「ふぁぁぁ。今日は疲れたな。もう寝るか?」
とゴリに聞くとゴリは不思議そうな顔で
「what's!brother?!本気で言ってんのか?」と桃に聞き返した。
桃は「んっ?寝床も作ったし風呂も入ったら後は寝るだろ?!食い物は明日探そう」
とゴリに言うとゴリは手を叩いて笑い
「はーっはっはっ!とんだお子ちゃま野郎だぜ!ちょっと待ってろ!」と奥の部屋から樽を担いで持ってきた。
その樽をドンッと置き桃に言った
「戦いの後の宴はどんな物語も共通だっ!俺の特製果実酒だ!さぁ飲もう。」と果実酒を器に入れ桃に差し出した。
桃はニコッと笑い、スーッと息を吸って、大きな声で「当たり前だー!」と言って果実酒を受け取った。
「かんぱーーい!」と二人で言いグイッと果実酒を飲み干した。
するとゴリがまた奥から皿に盛った食べ物を運んできて焚き火の前に置いた。
「鬼達に荒らされてほとんど食べられてたが、隠してた分は残ってた。高級フルコースとまでは言えないけど美味いぞ!」とゴリが言った。
桃はその食べ物を見て、両手を合わせて
「全ての恵みに感謝して、いただきます!」と言いムシャムシャと食べ始めた。
その光景を見たゴリは桃に向かって
「育ちが良いんだな」とニヤリと笑い桃の真似をしてゴリも食べ始めた。
飲んで食べて、毒草をクチャクチャ噛んで、また飲んで食べてが夜明け近くまで続いて、二人の寝落ちで宴は幕を閉じた。
続




