ファーストコンタクト
西暦2860年。
人類は未だに光速の壁を打ち破れていなかったが、太陽系外に移住可能な惑星アルファを発見。
地球の人口は過剰であり、大型宇宙船の建造をもってして、約5億人の移住計画が立てられた。
西暦2875年。
第一次移民船団は約200万人。
西暦2880年。
第二次移民船団は約600万人。
移民用の宇宙船は順調に発進していったが、惑星アルファへの道のりは苦難の連続だった。
放射線に磁気嵐、強烈な恒星風に多くの人が倒れた。
実に惑星アルファへの苦難の航路は、片道約100年もかかったのだった。
西暦3050年。
惑星アルファの開発が一段落し、地球から独立した自治政府が誕生する。
この時、地球の政治家たちは独立を阻止したかったが、片道100年の航路がそれを阻んだ。
程よいとも言い難い地球との距離が、惑星アルファに平和を築いたのである。
……だが、この三年後に、地球にて超光速航法が開発されてしまう。
惑星アルファまでの道のりは、100年からたったの3か月に短縮された。
西暦3055年。
地球より惑星アルファへめがけて、独立阻止の為の大軍が派遣される。
惑星アルファの命運は風前の灯であった……。
しかし、それと同時期。
地球文明は超光速航行を用いて外宇宙を探索中、地球外生命体と接触。
だが、遥かに高度な文明を持つ敵対生命体であったがために、地球文明は滅亡。
……結果。
惑星アルファだけが、人類の母なる唯一の星となった。




