おカネの発行は『新規国債発行額』になります…最凶最悪の呪文『PB黒字化目標』
実際のところ、新規国債発行額は減っているんでしょうか!?
国債発行によって、おカネが発行されるタイミングは、『新規国債発行』だけです。
つまり…
歳入−歳出=予算の足りない分が、新しい国債発行でまかなう部分になります。
池戸万作先生の資料から、下の図を借りてきました…
このとおり、近頃は、やはり、緊縮財政=国債発行額を抑え気味にしていますよね?
ここで、こんな反論が、よくあります。
「いや、もっと前と比較すれば、安倍政権の国債発行額は多いほうだ!…緊縮財政なんで言語道断!…」
まあ、なにがあっても安倍政権を擁護したい方たちや、立憲民主党の緊縮財政派の人たちは、ツイッターやブログで、こういった主張をされています。
わたしも、国債発行額の金額だけで議論するのは意味がないと考えています…
だって、その年に必要とされるおカネって、なかなか、わかり得ないものですもんね…
たとえば、台風とかパンデミックが頻発した年には、やはり、補正予算でガンガン公共投資やら感染症対策しないといけませんよね?
そのために、たくさん国債もつくって、国民経済におカネを回さないといけません。
しかし、景気が良いときに、そんなことやれば、過度なインフレーションやらで、経済に混乱を招きます。
まあ、モノには限度があるってことです…(おカネはモノではなく、データですよ)
ただ、安倍政権が緊縮財政だっていう、動かぬ証拠があります…
それが…悪名高き…
『PB黒字化目標』…ですね!
正直、筆者の目標は、これを破棄させることです!
これこそ、財政破綻教徒の最凶最悪の呪いなんですよ!
これは、すごい掟です…
これがあれば、たとえ給付金で12兆円の新規国債発行をしようが、あとから取り返すことができてしまうからです…
PB黒字化目標とは、基礎的財政収支の黒字化ともいいます…
なにそれって感じですけどね、これがみなさんの命さえ左右するっていっても、過言ではないんですよ…
基礎的財政収支…PBとは、歳出を歳入以内に収めましょう…ってことです。
つまり、家計でいえば、お父さんお母さんの収入の範囲内で、毎年おカネを支出していきましょうね!…ってことです。
そりゃあ、家計でいえば至極まっとうなことでありますよね!?
お父さんが宵越しのおカネはもたねえ!足りない分は、サラ金に借金や!ってなったら、あっという間に破産しますね…
しかし、国家財政においては、国債とはおカネの発行なんですよ…平たくいえば、国の借金はわたしたちのおカネを作ってるんですね。
つまり、PB黒字化とは、あたらしいおカネの発行はやめまーす!…ってことなんですよ。
下の図をみてください!
右→赤の円グラフが歳入!
左→青の円グラフが歳出!
注目してほしいのは、右の公債費と、左の国債費です…
公債費:32.5兆円
国債費:23.3兆円…
差引→9.2兆円!…
つまり、9.2兆円が『新規国債発行額』になるわけですね。
なんで、利払いやら債務償還費が、新しいおカネの発行にならないのか?…
もういいですよね?…負債は返済したら消えてしまうからです。
借り換えでは、おカネは消えません…もっとも、増えもしませんけど。
だから、緊縮派の人は、利払い費や償還費もいれて…
「国債発行額は増えてんじゃねーか!どこが緊縮なんだよ!!」…
って、やってきますんので、ダマサれないようにしてください。
ちなみに、『新規国債発行額』は、下の図のとおりです…これは、またべつの機会に、くわしく取り上げます。
したがって、PB黒字化目標とは、この9.2兆円をなくそうとしてるわけです…
そのために、なにをやるのか!?…
消費税アップです!
あとは、社会保障費やらなんやら、予算を削りまくってるわけですよ。
1番かわいそうなのは、地方交付税交付金ですね…別で扱いますが、めっちゃ減らされてます…
そりゃあ、地方も衰退するわな…
このとおり、PB黒字化の呪いが、オソロシイことが、分かっていただけたかと思います…
つまり、この呪いがあるかぎり、いいですか…一律給付金もあとでキッチリ取り返されるわけですよ!!?
忘れたころにやってくる〜!…
コロナ対策特別増税!!
もう緊縮の御用学者が、たっぷり、コロナ経済対策のメンバーに入ってまーす!
氏名をさらしておきましょうー!
『基本的対処方針等諮問委員会』
竹森俊平(慶大教授)
小林慶一郎(東京財団政策研究所研究主幹)
大竹文雄(大阪大大学院教授)
井深陽子(慶大教授)
…もう、バリバリの増税派、財務省御用学者の四天王の方々であられますね。
よくぞ、まあ、ここまで揃えました…
こうした、緊縮の呪いから自由ならなければ、わたしたち日本人は、ほんとうに絶滅しますでしょう。