ステップ7:誰かの負債は、誰かの資産…
前のステップでつかった図…『資金過不足表』を、もう一度みてください…
これを見ると、おカネが誰かの負債としてつくられて、誰かの資産となっているってことが、一目でわかります。
上が金融資産でプラス、下が金融負債でマイナス…棒の高さは、上と下でほとんどいっしょになっていませんか!?
つまり、誰かの負債は誰かの資産ってことですよね。
海外部門っていのうは、経常収支のことです…日本の企業が海外で稼いだおカネってことですね。
海外部門は負債にのびてますが、これは、日本が経常収支の黒字…海外で稼ぐ分が、支払うよりも大きいっことです。
稼いだ分だけ、海外部門に負債をつくらせているってことです…簡単にいえは、損させてるってことですかね。
だから、経常収支の黒字は、マイナス…負債の方にのびてるわけです。
このように、おカネのやりくりを、部門別にみると…
「誰かの負債は、誰かの資産になっている」
…ってことが、一目で分かると思います。
ざっくりいってしまえば、この地球上のすべてのおカネの負債と資産をガッチャンコすれば、0になります。
しつこいですが、おカネは誰かの負債としてつくられていますので、受けとった側にとっては資産となり、合わせればプラマイゼロってことです。
日本国債もみなさんに日本円を供給しているわけです。
したがって、財政破綻論は根本的にオカシイんですね。
彼らはおカネをモノとして考えています。
(おカネを負債のデータではなく、モノとして考えることを『商品貨幣論』といいます…)
だから、国債という借金は、どこからかおカネを調達してきて、返済しないといけないって、間違った答えになってしまっています。
おカネはゴールドといった希少金属に価値を裏付けされて、そのゴールドがある分だけしか発行できないってわけではありません。
おカネは誰かが負債として発行すれば、無限につくることができるんです。
世界はいま5000兆円のおカネがあるとされています…
まさか、それだけのゴールドが裏にあるってわけ、ありませんよね?
こうした、おカネの考え方が間違っているので、これまでの経済学も、財政破綻論者も、まったくアベコベのオカシイことばかりいって、騒いできたわけです。
バカな大人たちがさわぐのは勝手ですが、それで、将来のある子どもたちの未来が破壊されるのは、許されることではありません。
財政破綻論者という、人格破綻している悪い大人たちにダマサれないようにしましょう…
では、つぎは、国債とおカネの発行の仕組みについて、もっと詳しくみていきましょう。