主人公後出ししまくる
どう言う事なの?
ささくれる心の叫びに呼応してか、ダメ押しのようにもう一枚スチルの記憶が解放されました!
学生服姿の主人公が、その時点で一番好感度の高い攻略対象者とここに忍び込み玉座の下にある何かを見つけているスチルです。
何かは輝き、主人公の顔を照らしています。
攻略対象者は誰でも良いように光で表情が飛んでいます。
表情だけじゃありません。
影だけです。
多分攻略対象者が誰でも使い回せるようにスチル節約です。
そんな節約スチルでありながら、ゲームにおいては超重要スチルです。
某パネルクイズならこのパネル開けたら最後の旅行クイズ当てられちゃうんじゃないかくらい重要です。
お陰で最後まで謎だった主人公の地位向上設定について思い出せました。
輝く何かはこの王宮を、いえ国を守る魔力の塊です。
色んな施設のインフラ・・・上下水道、外灯などに転送され利用されています。
前世での電力みたいな扱いです。
原理はわかりません。
恋愛重視の乙女ゲーなので、そんな説明は重視されていないのでしょう。
説明されても困るだけでしょうし。
本筋に戻ります。
ここにそんな物があるのを知っているのは王と、選ばれし管理者の二人のみです。
スチルで顔をピッカピカに輝かせながら主人公は自分の身の上を語りまくるのです。
曰く・・・。
「私、実はこの魔力の塊・・通称魔力溜まりの前管理者のひ孫なのよ。」
と。
聞かされた攻略対象者は全員「えぇっ。」と驚きます。
ゲームをしている人も攻略対象者と同じく「ええぇっ。そんな後出し設定。」と、驚くのです。
全攻略対象者と驚愕という感情で心が一つになる斬新仕様です。
ここから先、台詞も皆同じです。
どの攻略対象者とここに来ても同じやりとりをします。
スチルだけでなくシナリオも節約志向です。
全員クリアを目指す人は暗記してしまう程の素敵な説明台詞の応酬です。
情けないことに私もその暗記者の一員です。
例によって今、思い出しました。
相変わらずの遅すぎです。
以下、その暗記の成果をお聞かせしましょう。
聞きたくないかもしれませんが、ゲーム中、スキップできない仕様に機械的に”次ページ”ボタンを押し続けた私のやるせない気持ちを是非体感して下さい。
でも、次の一会話を聞いてダメなようならスキップして下さい。
内容は大してありません。
以下、
「前管理者は20年程前この魔力を私物化する禁忌を犯して追放となったはず。」
「それは王妃様を庇おうとしてなの。王と王妃様はずっと思い合っていたのに婚約破棄させようとしたから。ひいお祖父様自身は離婚する羽目になる程王家の為に働いたわ。自分は不幸になったけどせめて遠縁の王妃様の幸せは守りたいと思っただけよ。本気でそんな悪い事するつもりは無かったわ。」
こんな感じです。
”真実の愛”の為には犯罪行為も見逃せと言う趣旨のどんびき台詞に、”私、今は平民だけど実は王妃様と親戚なの”がさり気なく紛れています。
さり気なくないですね、ばっちり言ってしまってます。
殿下や側近候補の攻略対象者からしたら王妃は政敵なのに、あっさりばらしてしまうのです。
ここから更に続くのです。
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待っていらっしゃる方いるか、不明ですが再開します。
取りあえず前と同じペースかそれ以上でしばらく更新予約しておくので貴重なブクマしなくても新着の上の方にタイトル来てるんじゃないかな・・・。と、思います。
色々面倒になって、もう更新しちゃえ~!気分になってきたので、相変わらずのクオリティです。
ご了承くださいませ。




