生きる意味。6
遅くなってすみません。
「それで、あの後どうなったんだ?」
3人が順に口を開いていく。
「王様からこの世界のこと、私たちがすべきこと、そして地球に帰る方法を教えてくれたわ。」
「俺たちは魔王ってやつを倒さなきゃいけないんだ。」
「それと、僕たちはこの世界で死んだらどうなるかも教えてもらったよ。」
「どうなるんだ?」
「もちろん普通に死ぬよ。」
「...そうか。」
「ただし、死んでも元の世界に戻ることができる可能性はある。」
「え...どういうこと?」
「この世界で死んだら小さな石になるみたいなの。」
「それを生きてる誰かが持って魔王を倒したら一緒に戻れるってことだぜ。」
「なんでも、魔王を倒した後一度全員が小さい石になって元の世界に戻るらしい。つまり、元の世界に戻る時に一度死ぬということだね。」
「えっと...つまり、死んでも元の世界で生き返るってこと?」
「まあそういうことだね。」
「まあでも、死ぬのは嫌だけどな!」
ワタルの言葉に皆が同意しながら笑っていた。
「おまたせしました。」
先ほどのメイドさんが大きな扉から入ってきた。
「では、今から訓練を行います。準備をするのでついてきてください。」
「訓練?」
「え、いきなり?」
皆共々に口を開く。
しかしメイドさんはそれ以上口を開かず、渋々ついていくことにした。
ついていくこと5分。
ついたのは大きな運動場のような場所だ。
そこには大きな鎧を着た強面の男性がいた。
「お前たちが勇者か。歓迎しよう。ここが訓練場だ。そして俺がお前たちを指導するヴァドウだ。」
「これから訓練って、一体何するんですか?」
沙川 美樹が尋ねる。
ヴァドウはニヤァ、と口角を上げ
「お前たちには今から、地獄を見てもらう。」
これからだんだん投稿ペースが遅くなると思います。
すみません。