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ユニバースストーリー  作者: 弥生
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四人の共通の目的とクレアとレオンの関係

歌が聞こえた…何処か懐かしいそんな…


それを歌っていたのは茶髪の女性…アンナの母、エレナだった。


そこに幼い頃のアンナが来た。「お母さん…?」「!…ア、アンナ?どうしたの?」エレナが慌てた様子で言葉を返した。


「その歌、何?」アンナが不思議そうに聞いた瞬間…エレナはアンナを抱き締めた。


「お母さん…?」アンナが困った顔をしながらエレナに言った。


「お願い…エレナ、貴方だけはあの人のようにならないで…」エレナはアンナを自分から離して優しく言った。



地球は生命の星…アンナ、これだけは覚えておいて…


もう私達は地球へ帰ることはできない…でもね?帰ることはできなくても…永遠に私達の故郷よ…誰かの声がアンナの頭の中で響いた。


お母さんに昔、聞いた。地球は…私は見たことはないけど故郷だって…いつかは見てみたいな…


場面は変わって


“お母さん…お父さんはいつ帰ってくるの…?”泣きながら母に縋り付いて言った言葉…幼い頃に何も知らないまま問い掛けた言葉…


今は分かった…本当は泣きたいはずなのに…“大丈夫よ。必ず帰ってくるわ”帰って来ないのに…


本当はあの頃分かっていた筈だった…二度と帰って来ないのに…自分と居るのが嫌だから家から消えたのに…


そんなことを思い出して、感傷していた…


“お父さん!” 最後に嫌われても大好きだった人の名前を言った…アンナの目から涙が流れていた。「…い」「おい!起きろ!」誰かに呼ばれた。


アンナは重い瞼をゆっくりと開けた…


「着いたぞ。ラスティ星に」「着いたの!?」ようやく着いたけれど…「お前、ぐっすり眠ってたぞ」


「ア、アハハ…」アンナは着くまでぐっすりと眠っていた。「あと…」リノは迷っていたようだが聞いた。「なんで泣いてたんだ?」「え?」まさか自分が泣いてるなんて思いもしなかったから。


「大丈夫。懐かしい夢見てただけだから…」リノは若干不審に思ったが「そうか…」そう言葉を返した。



アンナとリノは宇宙船を出てラスティ星の地面に足をつけた。


だが…人はいるはずだと思っていたのに…誰一人としていなかった…


「誰もいない…」「おそらくは…宇宙の支配者が連れ去った」またもや宇宙の支配者が絡んでいた…


「ひとまず…クレアを探そう」そう言い、歩き出した。




「クレアー!」アンナは声を出して名前を呼んだものの…一向にクレアは姿を現さなかった。


「なんでいないの…」アンナは半端諦め状態だった。それもそうだ。クレアを探し続けてもう数時間は経っている…


来た道を戻ろうとすると…「アンナ…ちゃん…?」「え…」名前を呼ばれ振り返ると…


目の前にクレアが立っていた。アンナは喜びのあまり勢いよく抱き着いた。


「良かった…!」泣きながら笑っていた。「アンナちゃん…」クレアもアンナを抱き返した。


すると…「誰だ…?」クレアの後ろに金髪の男の子が立っていた。


「えっと…」警戒されていて下手に言えば殺されると瞬時にアンナは思ってしまった。


その様子を見てクレアが助け舟を出した。


「親友のアンナ・フレイザー。私達の味方だよ」クレアがそう言うと信じてその男の子は


「俺はレオン・エヴァッサ・カーライル。この星の第一皇子だ。」「お、皇子様!?」


前のクレアと同じ様に皇子と言う言葉にもの凄く驚いた。レオンはその反応に呆れ、ため息をついた。


「一人で来たのか?」その問い掛けにアンナは「ううん。二人で来たんだ。」そう返した。


そして…「見つかったか」「リノ!」「うん!見つかったよ!」リノがやってきた。


顔を見合わせたリノとレオンは…


「お前も…」「そうだな」異様な…ただたらぬ対抗心のような…すぐにでも殴り合いが起こりそうな空気だった。アンナとクレアは二人を無視して


「…で?クレアはそれでこの人と…」「うん…」アンナはクレアからこれまでの話を聞いていた。


「クレア…どうしても行きたくないの…?」「…レオンを一人にしたら可哀想だから…ごめんなさい…」アンナはその瞬間、分かった。


それほどまでレオンのことを大切に想っていると言うことを…


「うーん…目的は同じなんだから…レオンも連れて行くってのは?」「え?」「は?」


クレアとレオンは同じ瞬間に呆然として言った。


「だってそうでしょ?私達も宇宙の支配者を倒す為にこの広い宇宙に飛び出してきたんだよ。クレアもレオンの役に立ちたくて力を手に入れた。レオンさんも宇宙の支配者を倒す為にいろいろしてるんでしょ?」


そうだ。ここにいる皆、宇宙の支配者に自分の心が傷つくまで…いや…最初から傷ついていたがそこまで追い詰められ…本気で倒そうとしているのだ。


「…考えておく…」レオンは了承…まではいかないが考えて置いてはくれると言った。


全て自分とラスティ星の人々と…クレアの為だった。レオンはクレアのことが大切になっていた。あの時自分の傷を手当してくれた時から…


自分の悲しみを受け止めてくれたたった一人の理解者が…離れたくなかったのだ。


この時点で…クレアとレオンはもうお互いに離れても離れられない関係となっていた。


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