アンナの過去とリノの話
「私さ、お父さんに嫌われてたんだ…」「嫌われてたって…」リノは驚いた。
アンナはそんなリノを見て笑って
「あの頃は分かってなかったけど…この髪のせいだった。
お母さんとお父さんと違う赤い髪だから…忌み嫌われる髪だからって…。でも、この髪は讃えられてる英雄と同じ髪の色だったけどでも、お父さんは怒って突然いなくなった。今、分かったんだ。私に会いたくないから遠いところに行ったって…」
アンナは思い出すだけで嫌だった…自分がこんなにも大切な人を傷つけていたことに…
「お前…」「同情なんて求めてないよ。もう…いいんだ。」アンナはリノの言葉を遮った。本当にそうだった。
同情なんて求めていなかった…自分のことで人が悲しむ顔など見たくなかったから…
「っていうか…なんでリノはここに…」気になったことを聞いた。リノは写真を置いて俯きながら
「…俺はこの宇宙よりもっと遠い星からやってきた…平和に過ごしたはずだったのに、敵が…宇宙の支配者と名乗っている奴らが俺たちの星を襲撃して…俺は運良く逃げれたけど…」
リノはふとんの上で両手をグッと握りしめて「妹や、両親…星の者たちは…」話を聞いたアンナは
「それで…」アンナは「そんなの…酷いよ…」ついそう言ってしまった…リノは顔を横に向けて
「酷いも何もない。それが現実だ…弱かったら何も出来ない…」それはアンナに向けているものだったが逆に自分自身に向けている言葉だった。
その言葉で現実を見せられてしまった…
だが、アンナは助けたいと思った。余りにも…酷く…可哀想だから…
「助ける方法はないの?」助ける方法はあるはずだとアンナは思った。だが…リノは怒鳴り
「あるわけない!ユニバースを持っている俺だって敵わなかったんだぞ!」そこで初めてリノがユニバースを持っていることが分かった。
彼は勝てない、助けれないと諦め状態だった…アンナはその姿を見て絶対にあるはずだと思った。いや…ないわけないと確信のようなものをしていたからだ。
「勝てるよ!自分が諦めない限り…絶対に…!」いつも自分がしてきたことだ。諦めない限り、何にでも勝てたし、できた。
そんなアンナに「なんで…なんでそんなこと言える!」諦めない限り絶対に勝てるなんて…自分も前までして、強大な敵にも諦めずに立ち向かったが勝てなかった…それが本当のことなのに…そんな想いがリノの言葉には込められていた。
「私がいつも思ってきたことだよ!実際…諦めなかったから何でもできた…けど…私には貴方の気持ちは分からない…でもさ?一緒に探そうよ。リノの星とその星の人達を救う方法。あと、全部の星も丸ごと」
それを聞いたリノはフッと笑い、「丸ごとって…だが…絶対に救うぞ」「うん!」その顔はさっきより生き生きとしていた。




