表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ユニバースストーリー  作者: 弥生
55/57

悲しみの後に

「エド、悲しみに深く浸かっているのは良くないよ。ちゃんと前に進まなきゃ」「分かってる!わかってる


よ…」分かっていない。あれからどれだけ悲しい顔をしているのか友人なんだから分かる。


ミリアもそうだ。悲しいはずなのに無理をして笑っているのだ。二度も大切な者を失ったのだから


当たり前だろう。カナトにはその気持ちが痛いほど分かった。故郷を滅ぼしてまで守ろうとしたのだから。


「じゃあ、少しの間話せるかい?」エドは渋々頷いた。二人はベランダに来た。カナトは柵に寄りかかっ


た。「僕はね…アンナと一度疎遠になってしまったんだ」エドが目を見開く。「え…」カナトは悲しそうに


笑う。「まあ、僕がこの赤い髪にコンプレックスを持っていたからあの子が同じ色になって悲しくて


怒りであの子のことをしっかり考えてなかったんだ。自分でも最低な父親だと思った。」エドは全てを


知っている。だから、何も言えなかった。「お前の娘は本当にそう思っているのか?」「分からないけど…」


カナトは自分の思いを人に押し付ける。だから、相手の気持ちが分からない。「…だって、あの時から


僕は人を信じられてないからね。信じたら裏切られるって分かってるから」カナトの髪を風が揺らす。


「じゃあ、信じられないんだったら此処から死ぬか?」「…死ねるんだったらとっくにそうしてるよ」


カナトの返事にエドは黙って拳を握りしめることしかできなかった。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ