ミエの本音
夜、アンナ達は小屋に戻った。中へ入ると、カナトとエドが殴り合いをしていた。「お、お父さん!?」
「エドさん!?」「それが…ミエの為になってると思っているのか!」「お前は関係ない!」エドは怒鳴っ
た。「ミエさんの…為?」「俺…私の為?」ミエは唖然としていた。ミエ達の存在に気づいたのか「…ああ」
カナトとエドは殴り合いをやめた。「この星は…もうすぐ消える…」「「え!?」」衝撃的なことだった。
「宇宙の支配者が狙わなくても…」「どうして…」ミエがエドに聞いた。エドは重く口を開いた。
「この星は他の星々と繋がっているんだ…他の星の木々などが失われる度、この星の寿命が
短くなっていっていた。それは誰も止められない。」「そんな…」「かつての地球と同じだ…」
カナトは呟いた。だが、その呟きは誰にも届かなかった。ミエは俯き、拳を握った。悔しそうに。
「そんなの…そんなの…信じない!」そう言うと小屋を出ていった。「ミエさん!」ミリアはミエの後を追い
かけた。
ミエは水辺の近くの大樹に腰掛けていた。水はミエの泣きたそうな顔をはっきり映していた。
「俺の役目は…ここで終わりなのか?」静かに呟いた。すると、「ミエさん!」後ろを振り返ると
「ミリア…」ミリアはミエの横に腰掛けた。「ミエさんはどうしてその役目に固執するんですか」
「それ…は…っ」ミエは口籠った。「俺の…役目…」ミエの言葉を遮りミリアははっきり言う。
「役目とかじゃないです。ちゃんと自分の気持ちを言ってください」ミエは手を震わせた。
「俺の…気持ち…」そして、ゆっくり話し始めた。「っ…俺は…生まれてからずっと精霊で…唯一エドにだけは
本音を言えて親みたいな存在で…エドがいたから頑張れて…他の精霊達もいたから。だから…その星、故郷を
失いたくない。」ミエはグッと拳を握りしめた。「たとえ!この星が消えても!俺はずっとここに居続ける!」「ミエさん…」ミエは失いたくないからこそ役目に固執し続けているのだ。ミリアは一人大切な者を
失ってしまったから気持ちは分かった。ミリアはそんなミエを抱き締めた。「ちゃんと泣いてください」
その言葉にミエは大声で泣いた。全てを吐き出すように…




