シルヴィアの記憶
彼は…皇の実の息子だった。
彼は王にあの力を妬まれ、恐られ、エドガー家に養子に出された。
自分はその代わりのようなものだった。知らぬ内に王家に養子に出された…
だが、彼の母親…皇妃は夜な夜な泣いていた。親は子供を…彼を無くしたくはなかった。
自分も彼に会いたかった。だから、秘密裏にエドガー家の家に行った。
彼は酷いことをされていた。エドガー家の者から虐げられ…
止めたかった…けれど、出来なかった。皇に知られては彼が消される可能性があったからだ。
だから…知らない女として彼に会いに行った。沢山遊んだ…
けれど…城に閉じ込められてしまった。皇に知られてしまったからだ。
それで彼は…自分に遊ばれていた。嫌われたと思ってしまっていた。
そして…宇宙の支配者の仲間となってしまった。
けれども…アンナ達が彼を救ってくれた。それだけでも嬉しかった。
自分のことを覚えていなくても…
「俺…あの皇女に会ったことある気がするんだ。」「え?」「めっちゃ小さい頃にな…」
「確か名前は…シルヴィアって言ってた…」「「え!?」」「それ本人だよ!」
「え?」それはあまりにも突然のことだった。
「俺…やっぱり戻った方がいいのか?」「いってらっしゃい…いつでも待ってますから」最初に声を発したのはミリアだった。
友達として背中を押してあげたかったからだ。
「ミリア…」「ありがとな」
そう言ってアレンは宇宙船に入っている小さい宇宙船に乗って火星へ向かった。




