クレアと少年
アンナはそのまま座り込み、大声で泣いてしまった。後悔していたのだ。クレアを苦しめていたことに…謝りたかったけれどもう元の仲の良い関係には戻れないことに…
一方クレアは…
アンナと同じく後悔していた。アンナを傷つけたことを…遠い道に来ていた。戻ろうとすると何処からか
うめき声が聞こえた。
すると…人が倒れていた。今、クレアがいる道はほとんど人が通らないから誰も気づかなかったと思う。
「えっと…大丈夫ですか…?」クレアが声をかけるとクレアに気づいたのか…布を被った少年は薄く目を開け、
掠れた声で「お前…誰だ…」苦しそうにそう言った。腹は血まみれで必死に流れる血を手で止めていた。
クレアはそれを見て戸惑ったが…
「クレア・センシブルです。い、一応手当てをしますね」クレアは慌ててそう言い持っていた鞄から消毒と包帯を出して巻いた。少しは痛みがましになったのかクレアからは見えないが表情が柔らかくなっていた。
「ん…ありがとな。」ありがとうと言われたので照れながら「それでどうしてこんなところに?」
「それは…」言葉が詰まっていた…何か言えない事情があった。
「言いたくないなら聞きません。」「……」お互い黙っているうちに夕方になっていた…
少年はクレアを気にかけて「お前は帰らないのか…?」急に問いかけられた質問にクレアは…
「帰りたく…ないんです…」勇気を出して言ったことだった。アンナとのこともあったが家族との仲も
良くはなかった。その言葉を聞いた少年は帰る場所がないんだと察し…
「じゃあ…来るか?」突然言われた言葉にクレアは戸惑っていた。
「い、いいんですか?」「いいに決まってる…俺も今は独りだから…」その言葉にクレアは…
「お願いします…!」そう答えた。感謝しかなかった。
二人は彼の乗ってきた船に来た。
「これ宇宙船じゃないですか!?凄い…!貴方一体何者なんですか!?」クレアは目の前の宇宙船に驚いていた。
「俺は…ラスティ星の第一皇子…レオン・エヴェッサ・カーライルだ。」皇子という彼の正体に…
「お…おおお、皇子様!?え!?」高貴な存在に驚いていた。「普通驚くよな…」「火星にも王様とかいるけど…」レオンはクレアを横目に「さっさと乗るぞ」と、クレアは言われ宇宙船に乗ったが驚きは収まらなかった。
ラスティ星
「着いたぞ」クレアはラスティ星に降りた。目の前の景色は…「…何これ…」多数の火事のあとや荒らされたけいしき…それに…「人が…誰もいない…」二人以外誰もいないと言うことだった…
「敵に…皆、連れて行かれた。動物も皆…俺はなんとか逃げ切って助かったけど…」「……」レオンの悲しい話を聞き、クレアは思わず…
レオンを抱き締めた。
「お、おい!」突然の事でレオンは抵抗した。「離せ!」「嫌です!」「はぁ!?」が、クレアはレオンを離さなかった。「私も…救いたい…貴方の星の人々を…」改めて力がなくても自分が出来ることをしたいと思った…
「力が…なくても!」思わずそう言ってしまった…「お前…力が欲しいのか?」レオンの言葉にクレアは頷いた。レオンは「来い」と、言い歩き出した。クレアも慌てて追いかけた。




