ヤグモ一族の力と別れ
光が収まり目を開けると…目の前にレオンが立っていた。
その目は銀色になっていた。ヤグモ一族本来の目の色なのだろう。
「レオン!」「良かった…」全員が安心した。その返事をレオンは返した。「心配かけた…でも今から俺の家族を俺に殺させた…だから仇を…打つ!」
「へぇ〜?そんなに強くなったのかを見せてもらおうかなぁ?」レオンは剣を取り出さなかった。
それを不審に思ったリノは「あいつ…なんで剣を出さないんだ?」その言葉にフランが応えた。
「レオンさんは剣一本も使わずにヤグモ一族本来の力を使い倒すのだと思います」「ヤグモ一族本来の力を…?」
その時…「きゃははははは!!一回本気で戦いたかったんだぁ!負けても知らないけど…」
「受けてたつよぉ〜!」ヴィントは余裕そうだった。レオンは剣を持たずに戦うつもりのようだった。
ヴィントの首輪の宝石は黒く光ってヴィントの瞳の色も変わった。「アハハハハハっ!!」
首輪から薔薇の棘の茎はヴィントの血を吸い込んでいった。茎が伸び出てきてレオンに向かっていった。だがその前にレオンは飛び
「サン・ナラカ…」レオンが唱えた途端…フォンの目の前が光った。
「眩しい…っ…」ヴィントは目を瞑った。その瞬間…ヴィントの足につるが絡み付いた。
「なっ!?」「どういう事よ…」ヴィントは相当驚いていた。
レオンはヴィントの方を見て冷めた目で「今の技を使ったら光がある間はお前のそのつるは無効化になる。
だから光ってる間にそのつるは俺の命令を聞いた。それがこれだ」
ヴィントは口をニヤッと上げて「へぇ…長く続くかなぁ?」手にハープを持ち…弦を弾いた。
弾いた途端、歪んだような音が響いた。アンナ達は耳を塞いだ。「何…この音…」「耳が痛くなる…」
「私はこの音が好きなの…綺麗でしょ?」その顔は誰が見ても震え上がりそうだった。
その間にヴィントの足に絡み付いていたつるはどんどん緩んでいた。
「マジかよ…」だがたった一人全く動揺もしなかった者がいた。レオンだ。
その様子を見てヴィントは「へぇ〜?怖いのぉ?」「その程度の攻撃で…ヤグモ一族は倒されない…」
ヴィントはそれを聞き唇をぎゅっと噛み、「ヤグモ一族…ヤグモ一族…うるさいのよ」
「そんなにヤグモ一族が偉いのかしら…」「どういうことだ」レオンは眉をひそめた。
「あんなただの生き物を狩って生きるような一族なんて…滅びて良かったわ」「なんだと…」
ヴィントはレオンの怒りを買ってしまった。でもヴィントはそんなレオンの様子を全く気にせず…
「私はねぇ…生き物が大好きなの…貴方達みたいに無差別に殺したりしない…
それを貴方達は私が生き物を殺すと勘違いして…本当に…嫌だった…あんた達は…」
その瞬間…ヴィントのつるはどんどん火がつきそこからどんどん引火していった。
「まずい…」「一旦逃げよう!」アンナ達は宇宙船に乗ったが…レオンはまだ来ていなかった。
「レオン!」「っ…」「大丈夫よ…あんたの一族の村に火を放つのは避けてあげる。でもね…あんた達は最低な生き物よっ!」
レオンはその言葉が聞こえなかった。レオンは拳をぐっと握りしめて宇宙船に向かって走った。
そしてそのまま宇宙船はアンタレス星から離れていった。レオンは窓からアンタレス星に炎が燃え盛っている光景を見ていた。
そして窓を叩いて顔を窓に当てた。「うわぁぁぁぁぁ!!なんで…なんでなんだよ!!俺は家族を…失いたくなかった!なのになんで俺だけが生き残ったんだよ!」
クレアが手を近づけようとした時「母さんに言われた…宇宙の支配者が来るのは知ってた…死ぬときは俺に殺されたほうが良かったって…恨んでないって…でも…恨まれたほうが良かった…
死ぬときは…一緒が良かった!!皆と一緒が…うわぁぁぁぁ…!!」レオンは膝から崩れ落ちて大声で泣き続けた。
クレアは胸の前で手を握りしめてただ黙ってみていることしかできなかった…




