ヤグモ一族
レオンはうなされていた。謎の悪夢によって…
次々と映像が映し出された。火の海の中にレオンに似た少年が立っていたこと。
少年の前で人々が次々と殺されたこと…
そして少年は叫んだ。「うわぁぁぁぁぁ!!」また、レオンも声をあげた。
「うっ…あ…うわぁぁぁぁぁ!!」そのうなり声を聞いてアンナ達は起きてレオンの所へ駆けつけた。
「レオン!」クレアがレオンの名前を呼んだ。
「少しどいてください!」フランがクレアをどけてタオルに水のユニバースを使った。
そしてレオンの額に水に濡らしたタオルを乗せた。
徐々にレオンの表情は柔らかくなり吐息をたてて眠った。
その様子を見てフランは「あとで彼が起きたら話してもらいましょう」アンナ達はコクっと頷いた。
クレアはまだ部屋に残っていた…
クレアはレオンに近づくと抱き締めた。「大丈夫…」そう言い頬にキスをした。その意味はクレアのレオンへの“大好き”という気持ちだった。
クレアはその後部屋を出た。
一方…
レオンはアンナ達が部屋を出た数時間後に目を覚ました。
「ヤグモ一族…俺の家族…」独り言を呟いていた。その途中でクレアが部屋に入ってきた。
「起きたんだね。具合はどう?」「え?あ、普通だ。でも…変な夢を見た。」クレアはレオンに聞き返した。「変な夢?」「ああ。」クレアは「ちょっと待ってて!」急いで部屋を出た。
数分後、アンナ達を連れてきた。
「さっきの続きをしてくれる?」クレアに言われ「見た夢に出てきたのはラスティ星とは違う星で…俺はそこが何処だが分からない…
そこで戦いが起こってて辺り一面が炎の海で…目の前で人が沢山死んでいって…俺は誰かに頭に何かをされた…
でもそれがとても痛くて…泣いて叫んだ…その後に優しい温もりに包まれて、気が付けば目を覚ましてた…」
「そこでも戦いが…」「ヤグモ一族…まさか…!?あの…」フランが驚いていた。
「どういうことですか?」アンナはフランに尋ねた。フランは
「ヤグモ一族はある勢力によって全員滅ぼされたんです。一人を除いては…」
「一人を除いては?」「一人生き残った子供がいたんです。名前は知りませんが…」
ミリアは「あの…その勢力って…」「密かに活動していた宇宙の支配者です。」「そこにも宇宙の支配者が!?」誰もが驚きを隠せなかった。
「はい。確かその星は…」「アンタレス星です。」アンナ達には聞いたことがない星だった。
「アンタレス星?」「はい。太陽系の太陽よりも大きく明るい星です。そこにヤグモ一族はいたんです。」
レオンは少し考えて「俺は…謎の悪夢のことを知りたい…だから行きたい」
クレアもレオンを見て口を開いた。「私も。彼を一人で行かせたくない」アンナは笑って「クレアらしいね」
「私…らしい?」クレアは首をかしげた。「うん。困っている人をほっとけないじゃん」
クレアは首を横に振った。「ううん。アンナちゃんほどじゃないよ。私はアンナちゃんみたいに強くないし、優しくない」「お前は優しい…」「え?」レオンがクレアに言った。
「お前は俺の理解者だ。それに…ベルドラド様に認められたんだ。お前は優しい」「っ!レオンが言うと説得力あるなぁ」
レオンは内心安心した。クレアが自分の評価を下げていったら自分の方もどうすればいいか分からなくなるからだ。
そしてアンナ達はアンタレス星に向かうことになった。
その頃
「まだ鎖から抜け出せていないのか…」「体は自由でも心は」
「私の作った鎖から早く抜け出して自由になれ。レオン…」




