夢
間界 夢の領域
「ねえ、お姉さん。人を守るにはどうすればいいの?」
真っ白な空間でまだ幼い私はあの女神様に問う
「なあに、闇よりも暗黒に悪魔より汚れればいい。…そうだな、簡単に言うと君は、世界で一番いやそれ以上の悪になればいい。まあ、今はならなくていいよ。」
「どうして?」
「それはね、君はやさしいくて、正義感溢れる子だ。今はそれでいい。そうだ!君に神託をしよう!」
「しんたく?なにそれ?」
「神託はね私みたいな神様が電話のようにいろんな人にお願い事や、お話することよ。」
「そーなんだー。」
「そーなのだー。さて、」
女神様は俺の耳元でささやく
「我が使徒よ、神託を聞き、運命として命を燃やせ。汝の使命は救いの輝きを持った闇にならんことを。『セイクリッドコード チェンジザホーリースピリット』」
当時何を言ってるか分からなかった。だが、それを言った途端俺を光が包み込む。
「あらあら、そろそろ夢が覚めるわね。では、またいつか会える時まで。」
そう女神様が言って、当時の俺は目が覚めた。
十一年後 信藤家 遥の部屋
黒髪黒目で、お世辞でもブサイクとは言えない美少女顔(ふだんは顔を隠してある)で小柄。運動神経と成績は…秘密それがこの私、信藤 遥(16歳の高1)訳あって男装女子である。性格は基本目立ちたくない
私はあの夢の事をまだ忘れてない。何故か頭から離れない。
「はあ、学校行こ」
遥は起きると顔を洗いさらしを手に取った
「(はあ、胸邪魔だな。)」
遥は支度を終わらせると、学校へ向かった。