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作者: 詠春

ゆっくりとした昼下がり、僕はライフルを手に散歩した。腰ほどの草を掻き分け、踏み締め、彼の地を目指した。風は冷たいが、陽射しが心地良かった。彼の地が、遥か向こうに見えていた。


2度の小休止を挟み、辿りついた。目を閉じ、風を感じて、鼓動の高なりを待つ。音が消え、鼓動と一致した時に目を開けた。


眼前に広がるは、太平洋。180度の水平線。足元は垂直の絶壁。打ち寄せる波は荒々しくも、鼓動しか聞こえない。全てが無音。


風が呼ぶ。身体が浮きそうになる。風が身体に絡みつき、陶酔へと誘う。一歩踏み出せば…きっと自在に飛べるのに。




未だ、その一歩だけは踏み出せず、振り返り、地獄への道を戻る。

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