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写真

ただ今戻りました!

 休み明け、学校に行くと何故かいろんな人の視線を感じた。

 なんだ?

 何だか睨まれるし、こそこそ悪口を言われているような気もする。

 教室にたどり着くと視線の理由が解った。

 黒板にデカデカと『ビッチ』って文字とイッ君とハグしている写真と次の日の朝の朝食を一緒に食べてる写真がつけられていた。

 どっちもリビングの写真のようだ。

 イッ君の部屋はブラインドを開ける気配が無かったから、一緒のベットで寝たのは撮られていないと思いたい。


「何これ!イケメン先輩?」


 沙織は私の後ろからそう言った。


「付き合ってるの?」

「いや、友情のハグがビッチ呼ばわりされていてビックリ!」


 更に後ろから来た友里亜はニコニコしながら黒板に貼られていた写真を取って私に見せた。


「とっても可愛く撮れてますよ!イケメン先輩にもプレゼントしましょ!」

「ああ、喜ぶかもね!」

「それはないよ。イッ君と私は只の友達だよ」

「「ヤったんじゃないの?」」

「ヤってないよ!友情のハグだって言ったじゃん!この後ゾンビドラマ朝まで見たって落ちしかないから」

「「なんだ~」」


 私は黒板の文字を消しはじめた。

 何だか手が震えてる。

 誰にも気付かれたくなくて黒板消しを思いっきり動かした。







 お昼休みに全校生徒の注目を浴びているだろう私が気にしてませんよって態度でお弁当を食べていると、少しだけ気になってたクラスの男子が私の肩を叩いた。

 なんなんだ?


「早乙女さんって結構遊んでるんだね!俺、そういう子嫌いじゃないよ」


 はぁ?ケンカ売ってんのかコイツ。

 私と一緒にパンを食べてた沙織の眉間にシワがよったし、同じくパンを食べてた友里亜の口元もヒクヒクしていた。


「早乙女さん俺の事好きでしょ?付き合っても良いよ」


 私は友達二人に視線をうつして言った。


「さっきの日本語かな?理解できなかったんだけど?」

「「日本語じゃないから理解しなくて良いよ」」


 二人の目に殺意が宿っている。


「二人には関係ないよね?早乙女さん!付き合おうよ!」

「ごめん、私、貴方の事好きじゃないから付き合わないよ」


 彼の顔がスッと冷たくなった。


「え?何言ってんの?じゃあ、椎名樹は好きだからヤったの?」


 うわ、コイツ本当に最悪だ。

 

「ヤってないよ」

「またまた、そのでかい胸使って誘惑したんでしょ?」


 完璧なセクハラだ。

 

「ぶん殴っていいかな?」

「沙織ちゃん、私にも殺らせて下さい」


 二人が椅子から立ち上がるのを見て私は慌てて二人を止めた。


「気にしない気にしない!」

「渚、こういう馬鹿は体に解らせないと……」

「二度と渚ちゃんに話しかけないように病院おくりにしましょう」


 二人が本気で殺ろうとした所で校内放送がながれた。

 内容は私とイッ君の校長室への呼び出し。

 ああ、大事になっている。


「私、行ってくるね。二人は殺戮行動しないでね」

「「約束出来ません!」」

「そんなのにかまって二人の価値が下がるの嫌だよ!無視無視!」


 私はそれだけ言って校長室に急いだのだった。


中途半端ですか?すみません。


これからも宜しくお願いいたします!

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