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朝 樹目線

下ネタ要素がふくまれます。

 ナギがキッチンに向かうと兄貴は俺のベットに腰をおろした。


「で、マジでヤってないんだよな?」

「だから………」

「お前何処で寝た?」

「………ベット」

「ヤってはないけどイタズラしちゃって」

「ない!」


 兄貴は疑いの眼差しだ。

 勿論、寝れたのか?って言われたら寝れてない。

 ベットにナギを入れて、それまで滅茶苦茶眠かった眠気が一気に飛んでった。

 寝たふりをしたら、ナギは安心したように眠った。

 けど、俺は………

 小さな寝息や少しだけ触れる柔らかい感触と安心するような、おちつなかないような温かさに目が覚めて目を開けた。

 目の前には俺の方に横向きに眠る可愛い寝顔。

 可愛い~って思ったその時、俺の視界に入るナギの胸の谷間。

 横向きに寝てるせいで谷間がさっきよりもくっきり………

 しかも、よくよく見れば俺の体に少しだけ触れているのはその胸である。

 うぁぁぁぁぁ~やわらけ~

 ちょっとした出来心でわざと体をよせてみた。

 滅茶苦茶気持ち良い~。

 駄目だ!このままじゃ立つ!

 体を離すように寝返りをうちナギに背中をむける。


「………しゃむい……」


 俺が離れたせいなのかナギは俺の体にピッタリとくっついた。

 うぁぁぁぁぁ!さっきよりポヨポヨしてる~。

 もう、無理だ。

 意識するな!あれだ、念仏でも唱えて無心になるんだ!

 ………………駄目だ!念仏一文字も出てこない!念仏って何処で習うんだ!小学生が九九を習うように教えておいてほしかった!今、今必要なのに!

 俺の不埒な願望は兄貴がドアをノックするまで続いた。

 イタズラなんて………体寄せたけど、それだけだし無罪だ!


「ナギのオッパイ揉んだりして」

「ない!兄貴一回殴らせろ」

「ぼ、暴力反対!」


 兄貴が逃げるから思いっきり追い回して思いっきり部屋の角に追い詰めて壁ドンしてしまった。


「これ、俺がヒロにしたかったやつ!」

「兄貴は出来ないだろ。一発殴らせろ」

「あ、ほら、ナギに見られてるぞ!ナギ!助けて!」

「騙されねえぞ」

「マジだって」


 後ろを振り返ると部屋のドアを少しだけ開けてナギがスマホを構えていた。


「ナギ、何やってんの?」

「気にしないで続けて!大丈夫友里亜にしか見せないから!」


 友里亜ってたしかナギの腐女子の友達じゃ………


「大丈夫!良いお土産が出来たよ」

「ナギ………」

「大丈夫!友里亜に見せたら消すから」


 俺は思わずフリーズののちナギに笑顔をむけた。


「もうちょっと、撮ってて良いよ」

「え?」


 兄貴が怯えた顔をした。


「ナギの友達のために兄貴、良い?」

「何?怖い怖い怖い怖い怖い」

「大丈夫。優しくするから」

「嫌~樹に犯される~」


 ナギがスマホを俺達に向けながらお腹を抱えていて、笑いをこらえているのが可愛かった。

 写メを撮られているのかと思ったら動画だったらしく、ナギが作ってくれた朝飯をリビングで食べながら見せてもらって噴き出すかと思った。

 

「イッ君、格好良かったよ」

「それ、誉めてる?」

「誉めてる」

「ナギも壁ドンしてあげようか?」

「脇腹に蹴り入れちゃうけどいい?」

「………駄目」


 俺達はそのまま笑いあった。

 本当にナギは面白くて可愛くて俺は好きだって思わずには、いられないんだ。


雪だよ!寒いよ!

短めだよ!

ごめんだよ~!

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