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駄目だコイツ・・・早くなんとかしないと・・・



「ぎゃぁああぁあぁあぁあぃやぁああぁああぁあぁあぁ」



絶叫が聞こえたのは真上からだった。





俺は目を疑った。

驚きの余り食べかけのパンと飲みかけのコーヒー牛乳を手から離してしまった。





それから昔観た有名なアニメーション映画の中で、可愛らしい少女が空から降ってくるシーンをふいに何故か思いだした。勿論、ここはあんなロマンチックな場所ではない。ただの学校の屋上だ。





おかげで俺は今、リアルに空から急降下している女の子をあの映画のようになんとか格好良く受けとめなければ、と頭の中がいっぱいだった。





しかし現実は甘くない!!キリッ





グシャッベチャッグチャチャッ





し、しまった

つい避けてしまった・・落ちてきた少女の驚いた顔がこの世の者とは思えない顔をしていたから・・



俺は恐る恐る声をかけてみることにした。



「だ、大丈夫か・・?」



ガバッ



「大丈夫じゃないわいっ!!!バカたれ!!!ちゃんと受け止めぬか!!タンコブが出来たではないか!!!あぁんっ?!!」



なんだ、この子・・めちゃくちゃ可愛い・・

銀色の綺麗な腰まで届く髪の毛に、小さく華奢な身体、右目は包帯で無造作に覆われ、見えているのは、紅い宝石のような左目だけ。そしておかしな着物がはだけて見えている白い胸元。←ロリコン



「聞いておるのか!!?この小童!!!・・む?なんじゃ?私の身体ばかりまじまじと見おって・・・」



「まっ、まさか・・私に乱暴する気なのか!?エロ同人みたいに!!!」





駄目だこいつ・・・早くなんとかしないと・・



「そ、それよりお前誰・・?なんで空から落ちてきたんだ!?」



「うむ、よくぞ聞いてくれたのぅ、小童・・なにを隠そう私はっお前達の世界で崇められている神様じゃ!!フハハハ・・ひれ伏しても構わんぞ・・」



駄目だこいつ・・・早くなんとかしないと・・・



「なんじゃおぬしその顔はっ!!さては信じてなかろうっ!!?」



「実は俺、いい病院知ってるんだ、怖いっていうんなら俺もついていってやるから、・・な?」



「いかぬわっ!!!!」





神様・・?そんなの本当にいるもんなのか・・?





「・・おぬし、私が何故、天から落ちてきたかと聞いたな。それは私が高天原 (たかまがはら) という神々が住む世界から抜け出してきたからじゃ。私は生まれてこの方高天原を出た事がなく、これまでずっと幽閉されてきたのじゃ・・それはもう、長い長い時間であった・・まさに地獄じゃった・・皆からは邪見にされ、隔離され、唯一の楽しみが時々兄様が持ってきてくれる同人誌だけじゃった・・」



「それでさっきエロ同人がなんとか言ってたのか・・」



「 私だって・・姉様や兄様達のように自由に生きたい!!いろんな世界を見てみたい!巷の男達をブイブイいわせたい!!!」



「・・ゴホン・・ブイブイは余計じゃったの・・」





「・・・信じるよ。」



「え?」



「だってお前、現に空から落ちてきたし疑い様がないよ」



「ま、誠か!?」



「ああ。それにあの高さから落ちてきてタンコブ一つっていうのもありえないしな 」



「小童・・ 」



「小童じゃなくて、大和たきる。よろしくな。」





彼女が何者かまだよくわからないけど境遇を聞いて、なんだか俺は放ってはおけない気がした。





「うむ・・たきるじゃな!変な名前じゃな!!なんだかこういうのは久しぶりで少し気恥ずかしいのう」



「お前は?」



「ぬ?」



「お前の名前。」



「私か?私の名はー・・ヒルコじゃ!」



「ヒルコか・・よろしく。」





何だか聞いたことがあるようなないような・・なんだっただろう。思い出せない。



「ま、いっか」



「ところでたきるよ!ニンゲン界には、ばななという太くてかたい美味な食べ物があるのじゃろう?なんでも舌で転がしながら食べるのが至高らしいのう。兄さまがよくばななの事を熱弁しておった」



「お前のアニキ最低だな!!?」






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