1-3
実戦テスト
マルクスはゴブリンの巣を発見した。
15匹ほどいる。
「よし、全部マスク魔法で倒す」
両手を前に出す。
「ウォーターマスク、ソイルマスク、ウィンドマスク!」
三つの魔法を同時発動。
三匹のゴブリンが倒れる。
残りが気づき、襲ってくる。
「ウォーターマスク、連射!」
水の玉を次々と放つ。
一匹、また一匹...
3分で、15匹全滅。
MP消費: 150
通常の火魔法なら: 450
MP効率、3倍
死体は全て無傷。
「素晴らしい...」
マルクスは死体を回収し、街へ。
ギルドでの換金
「ゴブリン15体分の素材です」
ギルドの職員が驚いた。
「全部...無傷!?こんなに綺麗な素材、久しぶりです!」
「通常の3割増で買い取ります!」
マルクスは金貨2枚と銀貨30枚を受け取った。
「これなら、効率的に稼げる」
職員「どうやって倒したんですか?こんなに綺麗に...」
「企業秘密です」
マルクスは笑って答えた。
夜、宿屋で
マルクスはステータスを確認した。
レベル: 29
スキル:
ウォーターマスクLv3
ソイルマスクLv2
ファイヤーマスクLv2
ウィンドマスクLv3
「レベルも上がった。魔法も強化された」
「そして...」
マルクスは窓の外を見た。
「この魔法は、人間にも使える」
「静かに、痕跡を残さず、確実に殺せる」
「悪人を始末するのに...最適だ」
マスク魔法。
前世の科学知識から生まれた、効率的な殺戮魔法。
レベル上げにも、暗殺にも使える。
マルクスの武器が、また一つ増えた。
そして レベル上げ継続(25→30)
連携戦闘の実践
マルクスとアリアは、森で魔物討伐を続けた。
今度はゴブリンだけでなく、オークにも挑戦する。
「あそこに、オークが3匹いる」
マルクスが指差す。
大型の魔物、オーク。一匹でもゴブリン5匹分の強さだ。
「アリア、俺が前衛を引きつける。お前は後方から魔法で支援」
「はい!」
マルクスは剣を抜き、前に出た。
「おい、ブタども!こっちだ!」
オークが気づき、襲いかかってくる。
「ブギィィ!!」
マルクスは最初のオークの攻撃を盾で受け流す。
「今だ、アリア!」
「ウォーターマスク!」
アリアが後方から水の玉を放つ。
オークの顔面に張り付いた。
「ブギ!?ブギィィ!?」
オークは呼吸できず、もがき始める。
マルクスはその隙に、別のオークに斬りかかる。
「二匹目!」
剣を振るう。オークが怯む。
「アリア、二匹目も!」
「ソイルマスク!」
土の玉が、二匹目のオークの顔を覆った。
「ブギィィ!?」
残る一匹。
マルクスが引きつけている間に、アリアが準備する。
「ウィンドマスク!」
風の膜が、三匹目の顔を覆った。
「よし、全員窒息中!」
マルクスは下がり、アリアの隣に立つ。
「後は待つだけだ」
30秒後。
三匹のオークが、次々と倒れた。
「やった...!」
アリアが喜ぶ。
マルクスは満足そうに頷いた。
「前世のチーム戦術...やはり有効だ」
一人で戦うより、圧倒的に効率が良い。
次の戦闘。
マルクスは戦闘中に魔法を併用し始めた。
オークが襲ってくる。
「テレキネシス!」
念動力で、オークの武器を奪い取る。
「ブギ!?」
武器を失ったオークに、マルクスが斬りかかる。
「そして...ウォーターマスク!」
自分でマスク魔法を放つ。
オークの顔が水で覆われた。
「アリア、次のオーク!」
「はい!ソイルマスク!」
連携がスムーズだ。
マルクスは剣で前衛を務めながら、魔法で敵を弱体化させる。
アリアは後方から、確実にマスク魔法でトドメを刺す。
「次、ファイヤーマスク!」
マルクスが火の玉を放つ。
「私も!ウィンドマスク!」
アリアが風の膜を放つ。
二人で同時に、複数の敵を無力化していく。
1時間後。
オーク20匹、ゴブリン30匹を討伐。
全て、マスク魔法で仕留めた。
「素材、全部無傷だ」
マルクスが確認する。
「すごい...こんなに効率的に狩れるなんて...」
アリアは驚いている。
「前世のチームワークだ。役割分担と連携」
マルクスは説明した。
「俺が前衛で敵を引きつける。剣と防御魔法で自分を守る」
「お前は後衛で、安全な位置から魔法を放つ」
「互いに補い合えば、単独の何倍も強い」
アリアは頷いた。
「マルクスさん、テレパシーで指示を出してくれれば、もっとスムーズに動けます」
「そうだな。次はテレパシーを使おう」
次の戦闘。
マルクスとアリアは、無言で戦い始めた。
マルクス『右のオーク、ウォーターマスクで頼む』
アリア『了解!』
声を出さずに、念話で指示を出す。
オークは、二人が何を話しているのか全くわからない。
マルクス『次、左のオーク。俺が引きつけるから、ソイルマスクで』
アリア『はい!』
完璧な連携。
敵は混乱し、なす術もなく倒されていく。
「ブギィィ!?」
オークが怒って襲いかかる。
マルクスは冷静に避ける。
マルクス『今だ!』
アリア『ウィンドマスク!』
風の膜が、オークの顔を覆った。
勝負あり。
夕方。
マルクスとアリアは、今日の成果を確認した。
「オーク40匹、ゴブリン80匹」
「全部無傷」
「時間: 4時間」
「MP消費: 余裕あり」
「疲労: ほぼなし」
マルクスは満足そうに頷いた。
「前世で学んだ効率化、チームワーク、役割分担」
「全部、この世界で使える」
「そして、マスク魔法という最適な攻撃手段」
「これで、レベル上げは完璧だ」
アリア「明日も続けましょう!」
「ああ。1週間で、レベル30を目指す」
二人は拳を合わせた。
前世の知識と、この世界の魔法。
そして、二人の連携。
全てが組み合わさり、最強のチームが誕生していた。
マルクスとアリアの成長は、まだ止まらない。
ある日、マルクスは決断した。
「アリア、今日から剣は使わない」
「え!?どうしてですか!?」
アリアが驚く。
マルクスは冷静に説明した。
「剣で戦うと、死体が損壊する」
昨日倒したオークの死体を思い出す。剣で斬った部分は、皮が裂け、肉が削れていた。
「斬り傷がつくと、素材の価値が下がる」
「売値が2割から3割減る」
アリアは納得した顔をした。
「確かに...」
「それに」
マルクスは続けた。
「一人でマスク魔法を使うより、二人で使う方が効率的だ」
「俺が剣で前衛をやると、お前のマスク魔法の射線が邪魔になる」
「でも、俺も後衛に回ってマスク魔法に専念すれば...」
アリアの目が輝いた。
「二人で同時に、倍の数の敵を無力化できます!」
「その通り」
マルクスは剣を鞘に収めた。
「これからは、完全に魔法特化で戦う」
「剣は、緊急時の護身用だけだ」
森で、早速試してみた。
オークの群れ、10匹。
マルクスとアリアは、後方から並んで立つ。
「アリア、準備はいいか?」
「はい!」
「テレパシーで連携する。俺が左、お前が右」
『了解です!』
二人は同時に手を伸ばした。
「ウォーターマスク!」
「ソイルマスク!」
水の玉と土の玉が、それぞれ別のオークに飛んでいく。
「ブギ!?」「ブギィ!?」
二匹が同時に窒息し始める。
「次!」
「ウィンドマスク!」
「ファイヤーマスク!」
さらに二匹。
マルクス『左から3匹目、ウォーターマスク』
アリア『右から2匹目、ソイルマスク』
無言の連携。
次々と、オークの顔が魔法で覆われていく。
1分後。
10匹全て、地面に倒れていた。
「すごい...!」
アリアが興奮している。
「前衛で時間を使わない分、攻撃に集中できる」
マルクスも満足そうだ。
「それに、二人で同時に攻撃すれば、敵が反応する前に無力化できる」
マルクスは頭の中で計算した。
旧戦術(剣+マスク魔法)
マルクス: 前衛で剣、時々マスク魔法
アリア: 後方でマスク魔法
敵10匹の討伐時間: 5分
素材の損壊: 3割
マルクス: 後方でマスク魔法のみ
アリア: 後方でマスク魔法のみ
敵10匹の討伐時間: 1分
素材の損壊: 0%
「効率が5倍になった...!」
「それに、素材が無傷だから、売値も最大」
アリアも計算する。
「今日は4時間狩りをしました」
「オーク100匹、ゴブリン200匹」
「全部無傷!」
「これを売れば...」
「金貨20枚以上になる」
マルクスは笑った。
「前世で学んだ『効率化』と『自動化』の考え方だ」
「無駄な動きを削ぎ落とし、最も効率的な方法だけを残す」
アリアが心配そうに聞いた。
「でも、マルクスさん。剣を使わないと、接近戦になった時は...?」
「その時は使う」
マルクスは剣を軽く叩いた。
「ただし、最終手段としてだ」
「基本は、距離を取ってマスク魔法」
「敵が接近してきたら...」
マルクスは手を伸ばした。
「テレキネシスで敵の武器を奪う」
「浮遊魔法で空中に逃げる」
「瞬間移動で距離を取る」
「それでもダメなら、剣を使う」
「つまり、剣は4番目の選択肢」
アリアは納得した。
「魔法だけで、ほとんどの状況に対応できるんですね」
「ああ。前世の知識と、この世界の魔法を組み合わせれば」
「剣なんて、古い武器だ」
夜、宿屋で
マルクスは今日の収益を計算していた。
「今日の売上: 金貨22枚」
「昨日(剣を使った日): 金貨8枚」
「約3倍...」
「しかも、疲労も少ない。MP効率も良い」
マルクスはステータスを確認した。
レベル: 30
スキル:
剣術Lv5(使用頻度減少)
ウォーターマスクLv5(急成長)
ソイルマスクLv4
ファイヤーマスクLv4
ウィンドマスクLv5(急成長)
「マスク魔法が、一気に成長した」
「これが専念の効果か」
マルクスは剣を見た。
「お前は、もう俺の主武器じゃない」
「でも、最後の切り札として、取っておく」
剣を大事に磨き、鞘に収めた。
「これからは、魔法の時代だ」
マルクスの戦闘スタイルが、完全に変わった。
剣士から、魔法使いへ。
前世の知識が、この世界の常識を覆していく
第4週: 鍛冶師スカウト、装備強化
ドワーフ職人ギムリとの出会い
マルクスは、噂を聞きつけて辺境の鍛冶屋を訪れた。
看板には「ギムリの工房」と書かれているが、店は閉まりかけていた。
「すみません」
扉を開けると、髭だらけのドワーフが疲れた顔で迎えた。
「客か...もう商売は畳むつもりだが」
「どうして?腕は一流だと聞いたが」
ドワーフ、ギムリは苦笑した。
「腕があっても、借金まみれじゃな...」
「借金?」
「ああ。悪徳商人に騙されて、今じゃ首が回らん」
マルクスは興味を持った。
「詳しく聞かせてくれ」
契約書の精査
ギムリは事情を語った。
「半年前、材料を買うために商人から金を借りた」
「最初は『低金利で安心』って言われてな」
「でも、実際は...」
ギムリは契約書を取り出した。
「毎月、利息だけで給料の半分が消える」
「元金は全く減らない」
マルクスは契約書を受け取った。
「見せてくれ」
前世の法務知識を総動員して、契約書を精査する。
「...これは」
マルクスの目が鋭くなった。
「金利が年500%...!?」
「そんなに!?」
「ああ。この世界の相場は年10%程度。50倍だ」
「それに、この条項...『返済が遅れた場合、財産を全て差し押さえ』」
「これも不当条項だ」
ギムリは絶望した顔をした。
「やっぱり...俺は騙されたのか」
「でも、サインしちまった以上...」
「いや」
マルクスは断言した。
「これ、金利が違法レベルだ。公序良俗違反で無効にできる」
「本当か!?」
「ああ。前の職場で...いや、前世で契約書を何百枚も見てきた」
「これは完全にアウトだ」
悪徳商人との対決
マルクスは翌日、悪徳商人の店を訪れた。
「ギムリの借金の件で来た」
太った商人が、嫌な笑顔で答えた。
「ほう?返済に来たのか?」
「いや、契約の無効を求めに来た」
「何!?」
マルクスは契約書を叩きつけた。
「この契約、金利が年500%。明らかに暴利だ」
「それに、不当な差し押さえ条項もある」
「公序良俗に反する契約は、法的に無効だ」
商人の顔が青ざめた。
「な、何を言う!ちゃんとサインしてある!」
「サインがあっても、不当な契約は無効だ」
マルクスは冷たく言った。
「それに...」
マルクスは別の書類を取り出した。
「お前、他にも何人も同じ手口で騙してるな」
「記憶石で、全部記録した」
商人の顔が真っ青になった。
「こ、これを役人に見せるつもりか!?」
「その通り。お前の不正を、全部暴く」
「待ってくれ!金は返す!だから...!」
「遅い」
マルクスは立ち去った。
借金の無効化
翌週、商人は逮捕された。
不当な高利貸し、詐欺、恐喝。罪状は山ほどあった。
ギムリの借金も、正式に無効とされた。
「本当に...本当に、ありがとう!」
ギムリは涙を流していた。
「これで、また鍛冶ができる!」
「良かったな」
マルクスは微笑んだ。
「それで...一つ頼みがある」
「何でも言ってくれ!命の恩人だ!」
「俺の専属鍛冶師になってくれないか?」
ギムリは驚いた顔をした。
「専属...?」
「ああ。俺たちのパーティーに、お前の技術が必要なんだ」
「それに...」
マルクスは図面を広げた。
「こういう道具を作ってほしい」
ギムリは図面を見て、目を丸くした。
「これは...見たことない設計だが...」
「『記憶石』だ。音声や映像を記録できる魔道具」
「そんなものが作れるのか!?」
「お前なら作れる。俺が理論を教える」
ギムリは図面を食い入るように見た。
「...面白い!こんな挑戦、初めてだ!」
「やってくれるか?」
「ああ!お前の専属鍛冶師、引き受けた!」
二人は固く握手した。
装備強化
ギムリは早速、マルクスとアリアの装備を見た。
「ふむ...剣は使ってないようだが」
「ああ。今は魔法専門だ」
「なら、魔法使い用の装備が必要だな」
ギムリは工房で作業を始めた。
マルクス用装備
魔力増幅ローブ(魔力+20%)
魔力回復の指輪(MP自動回復)
軽量ブーツ(移動速度+30%)
アリア用装備
詠唱短縮のローブ(詠唱時間-30%)
魔力集中の杖(魔法威力+15%)
防御のブレスレット(防御力+20)
一週間後、装備が完成した。
「試してみろ」
マルクスは新しいローブを着た。
「...軽い。それに、魔力の流れがスムーズだ」
「魔力増幅の魔法陣を織り込んである」
「すごい...!」
アリアも杖を振ってみる。
「ファイアボール!」
いつもより大きな火球が出た。
「威力が上がってます!」
「当然だ。俺の作った武器だからな」
ギムリは自信満々に笑った。
記憶石の開発
そして、マルクスが最も期待していた魔道具。
「記憶石、できたぞ」
ギムリが小さな石を二つ見せた。
「一つは音声記録用。もう一つは映像記録用だ」
「どうやって使う?」
「魔力を込めて、『記録』と念じる。すると、周囲の音や映像が記録される」
「再生は?」
「魔力を込めて、『再生』と念じるだけだ」
マルクスは早速試した。
「テスト、テスト」
記憶石に向かって話す。
そして、再生。
『テスト、テスト』
自分の声が流れた。
「完璧だ...!」
「映像用も試してみろ」
マルクスは映像記憶石を起動し、部屋を記録した。
再生すると、空中に映像が映し出された。
「これは...すごい!」
「前世のビデオカメラと同じだ!」
「ビデオ...?」
「いや、こっちの話だ」
マルクスは興奮していた。
「これで、証拠が完璧に残せる!」
「悪人の犯罪を、映像で記録できる!」
「それに、音声も!」
アリアも興奮している。
「これで、どんな悪人も逃げられません!」
ギムリは満足そうに頷いた。
「恩返しができて良かった」
「いや、これからも頼む」
マルクスは真剣な目で言った。
「お前の技術が、俺たちの武器になる」
「一緒に来てくれ、ギムリ」
「...ああ!」
こうして、三人目の仲間、ドワーフ鍛冶師ギムリが加わった。
マルクス、アリア、ギムリ。
前世の知識、魔法の力、職人の技術。
三つが組み合わさり、最強のチームが形成されていく。
第4週、完了。
次は、さらに仲間を増やす時だ。




