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60.VSジロウ その4


 モニターに映し出される黒い刀を見て、ハナコは渋い顔をした。


「アレはマズいのじゃ」

「どのくらい?」


 ハナコが少し考え、例えを出してきた。


「……ヨーイチのよくやる変な決めポーズくらいなのじゃ」

「かなり危険という事か」

「えっ。ちょっと待って」


 俺ってそんな風に見られてたの?


魔力眼(ルビーアイ)で視たんやけど、あのジロウって奴の胴体中央、あそこに魔力のたくさん詰まったコアっぽいのがある」

「あの攻撃をどうにか避けて一撃を入れるしかないのか」

「アレ、見た目に反して対象を指定したら全自動で攻撃してくるヤツなのじゃ。太刀筋もクソも無い……しかも大体なんでも斬れるのじゃ」


 俺は、少しだけ考え――答えを出す。

 

「――これしかないな」


 再び中央にステラ。

 しかし今度は、機能の操作を()()でやる。


「ルビィはアイツに持ってかれないようエレメントの管理! ハナコはありったけの魔力を入れてくれ!」

「分かったわ!」

「しょうがないのじゃ」

「ステラは、俺の動きに合わせてくれ」

「――ふっ、承知した!」


 ◇◆◇◆◇ 


 俺は白皇剣を両手で、右下に向け構える。

 輪廻無道も刀を上段に構えたまま、その動きを止めた。

 

『これが、最後の一撃になるな――』

『そうだ。俺様が、貴様を斬る』

『お前に、俺は斬れない……』


 その言葉に、ジロウは何を思ったのだろうか。

 無言で、一歩を踏み込んだ。

 

『……いざッ』

『……尋常に』


『『勝負ッ!』』


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