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28短話.ルビィの心

 

 温かく、優しく。

 小さい頃、父ちゃんや母ちゃんに抱き締められていた頃の記憶のような――。

 しかしその感触は思い出ではなく、現実である事が分かった。

 

『ルビィ、起きたか』

「ヨーイチ君……?」

 

 よく見ると自分の身体に触手が巻き付いていて、それでいて不快に感じる事がなかった。

 

「やん。ちょっとくすぐったい」

『す、すぐに慣れるよ。それより聞いてくれ――ここから出る作戦だ』

「……ヨーイチ君は夢とかあるん?」

『ゆ、夢? 今はそれより……』

「あのニン者と世間話してたんやから、ちょっとくらいしてもええやん」

『まぁちょっとなら』

「……ウチは世界で1番の鍛冶師になる事が夢や。将来は父ちゃんの工房で働いて、他の仕事仲間に認められて――」

『立派な夢じゃん』

「ちゃうんや。そこのニン者みたいに外の世界に出ようともせず、みんなにチヤホヤされて、ええ気分になって……こんな大物の化物と戦ったこともないんよ?」

『多分殆どの人は無いんじゃ』

「だからウチも冒険者みたいに自由に、父ちゃんの見た事もない魔物を狩って、見た事も無い武器を創って、ウチも宮廷鍛冶師……いや世界一の鍛冶師に――なるッ!!」

『ルビィ……その言葉を待っていた!』

 

 その瞬間、ウチの身体の奥から熱い何かが溢れてくる。

 これはウチの魔力のやない――ヨーイチ君の魔力。

 2つの魔力と、身体と、魂さえも1つになる気がした。



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