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20短話.再会
「ふぅ――ここまで来れば安心ふがっ」
安心しきって油断している彼女を、私は片手で首根っこを掴む。
「な、なにしてくれてんねん!」
「それはこっちの台詞だルビィ」
そう告げると、ルビィはその大きな瞳をさらに見開いた。
「――ステラじゃん!」
「久しいな。確か6年前に親父さんと王都へ行ったんじゃないのか。こっちには一時的に帰って来たのか?」
途端にルビィは顔を伏せ、手をきつく握りしめた。
「――実は、実は父ちゃんが大変な事に……」
「親父さんに何かあったのか!?」
その声は、静かに震えていた。
「どうしたらええんやって……」
「仲間と合流したらすぐに連れていってくれ――大丈夫だ、私達が力になる」
私は彼女を手を両手で掴み、安心させるように握りしめたのだった。




