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何十回目の失恋
3月21日、今日で私は小学校を卒業する。長かったのか短かったのかよくわからない。卒業式が終わり、運動場でみんなお別れの話をしている。同じ学校に行く人、他の学校に行く人、いろんな人が友達どうしで涙を流している。そんな中、私はある少年のところへ向かった。その少年はキョロキョロ周りを見渡している。私は勇気を出して声をかけた。
「し、白島くん」
と、少し片言になってしまった。彼は私の声に気づき振り向いた。続けて彼に伝えた。
「ずっと前から、あなたのことが、す、好きでした!付き合ってくれませんか?」
彼の目は丸くなっていた。少し沈黙が続いたが、すぐにこの気持ちは消えた。
「ごめん、、ちょっと無理かも、、」
彼に振られた。すごく悲しかった。でも、答えてくれたことにはお礼を言わないといけない。
「そっか、、ごめんね、無理させて、、また入学式で会おうね。」
彼は小さくうなずき、親のところへ歩いていった。ああ、振られる覚悟で言ったのに、私は最も悲しいような切なさのあった卒業式を終えた。