状況の説明をします。
本日2話目です。
タイトルの通り、事件の背景を説明しています。
では、お話しましょう!
「俺はここのギルドマスターをしている、ベルスだ。粗野な話し方には目をつぶってくれ。そしてこの方は、王宮魔法師長のアルジェント公爵だ。お前の名と種族を頼む。」
「はい、問題ありませんよ。私はアステールです。種族は精神生命体ですね。よろしくお願いします、ギルドマスター。そして、素晴らしい魔力量ですね?王宮魔法師長。」
「ほう。わかるかね?それに精神生命体とは。森に突如出現した聖域に、高位死霊魔物やら最高位不死魔物の存在と来て、問題が多いのぉ。」
おや、気づきましたか、この青年。まあ、気難しいという月神の加護、それも寵愛持ちですからね。優秀なんでしょう。
「あら、分かります?まあ、私の魔力量なんてどうでもいいでしょう。それよりも、対応を急いだ方がいいのでは?瘴気岩がゴロゴロできるほど瘴気を撒き散らしている存在がいますからね。魔物が集まるか、ハイスピードで死霊魔物を召喚する可能性は大いにありますよ?」
「口をはさんですまんが、どういう事だ?状況の説明を頼む。それに瘴気岩だと?滅多に出来ない鉱物がゴロゴロ?意味がわからん。」
「おや、ギルドマスター。確かに言葉が足りんとは思うたが、わからんほどではないだろう。」
「いや、俺は脳筋の物理主義者なんですよ!頭を使う仕事は出来ないって言ったのに、SSランクなんだからやれって。酷いと思いませんか?!」
「ワシには関係ないのぉ。」
やはり、ギルドマスターは脳筋の物理主義者でしたか。太陽神の守護を受けているだけあります。世界の記憶の中の、【神族辞典】にもそう書いてありましたし、類は友を呼ぶという言葉は正しいですね。
「私にも関係ないですね。まあ、いいでしょう。お話します。まず、森に高位死霊魔物が現れた。これが、色々ある騒動の――あ、聖域の話は除きますが。――原因です。まあ、その高位死霊魔物は人間がなったんですけど、そこは割愛しますね?そこまで遡るのはめんど、コホン、無理なのでね。自分たちで調べてください。元々死霊を研究していた老人だったとだけ言っておきます。ここまでいいですか?」
「なぜ知っているのかとかいう疑問は残るが、良いぞ。」
「ちょっと待ってくれ!最高位不死魔物が発生したのが原因だとか言っていなかったか?」
「間違っていないじゃないですか。最高位不死魔物が召喚されたから、召喚者が高位死霊魔物になり、瘴気が濃くなったから死霊の大軍勢が発生したんです。」
「召喚者が高位死霊魔物になった、か。それならまあ、確かにそうだが…」
「他に質問はありませんね?話を進めますよ。」
「特にないのぉ。」
「良いぞ。」
「では、続きを。その高位死霊魔物は、生前持っていたあらゆる物を使って、最高位不死魔物の召喚に成功しました。まあ、召喚された最高位不死魔物のせいでその研究者が高位死霊魔物になったんですけどね。それで、高位死霊魔物になった影響で、その研究者が持っていた欲が表面化し、抑えが聞かなくなったんです。その欲は、『自己顕示欲』。つまりは認められたい、ということですね。そこで高位死霊魔物が考えついた方法は、大量に死霊魔物を召喚し、街を襲わせることが出来れば認められるのでは無いか?ということです。私から言わせれば、最高位不死魔物を召喚する力を持つ研究者が評価されなかったっておかしいんですけど、人に好かれない研究だったんでしょうかね?それに迷惑極まりないので、諦めていただきたいですね。そして、最高位不死魔物から出ている瘴気を使って死霊魔物の召喚をし続けている、というのが現在の状況ですね。証拠の瘴気岩、見ます?大きいので、他でお願いしたいんですけど。」
「ああ、頼む。動かぬ証拠があった方がいいし、普通は小石ぐらいのサイズしかないからな。買取は…相場はいくらぐらいなのかね?」
「知りませんよ。取扱には注意してください。粉々にした後に火をつければ瘴気が発生しますので。」
「ワシが買い取るわい。粉々にしても、火をつけなければ問題無いじゃろう?」
「ええ。いくらですかね?小石ぐらいのサイズで金貨1枚といいますし、大金貨が動きますかね?特にお金にも困ってないので、最低大金貨1枚とさせてもらって、目利きに任せますね。大体の相場でOKですよ。」
さて、いくら出すでしょうか?楽しみですね。魂は白よりの灰色と、貴族にしては白いですけど、欲が絡むと余計なことが起きるとも言います。では、移動しましょう。
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