五話
食事するなかでふっと考えたことがある
公園のベンチに私は1人座りながら昼食を食べようと一言「収納庫」
目の前の画面に収納されている品目が並ぶ
食物 道具 貴重品 玩具 ナノ具 防犯具
食物を選択し朝に表参道で買ったナビーバーガーを選択し虚空から手の上に取り出す
一度食べると一週間はなにも食べないでも大丈夫になる手軽な昼食だ
ナノビーフを特性のタレで焼いてレタスにマヨソースをパンで挟んだファーストフードで
ジューシーな肉汁なのにこぼれることなく口の中にしゃきしゃきとしたレタスとナノビーフの旨味が美味しさを引き立てる
私はカプセルめしよりナノ食品派だからこちらを昼食に選んだ
食べながら公園内を見るが昼時に人が全くいないのは何故なのかいつもなら少なくともベンチに座れないくらいには人がいるのに
どこからか声が聞こえてくるこれは誰かが争っている音かあるいは女性の悲鳴のような声が聞こえて音のする方へ近づいて行く
もしかしたらナノ超人並みの悪人が悪さをしている可能性がある最近増えたと話しをしていたからもしかしたらフラグがたったのかも
「きゃーっ速く通報しなくちゃー」「なにもしてないってのに」
近づいて行くと朝頃に1人で楽器を弾いていた女性であることに気づく今時、楽器のケースを持ち歩いている人はそんなに多くないだろう
さらに近づくともう1人は男性のようだ短髪の後ろ髪にズボンは履いているが上半身は裸のようだ今の時代、ナノマシンにより寒さを感じないため男性なら公園だったとしても通報まではされないはずだが
「なに言ってるんですが木に抱きついてハァハァ言ってるひとが普通なわけないし例のデジタル新聞に載っていたひとじゃないんですか?」
「みんな、ペロペロ やっていることですが?ペロペロ なにか? ペロペロ 問題でも??」
近づくとそこにはモクレン田中さんが木に抱きついて上半身裸に半けつ状態でペロペロしているのを女性が抗議している様子だった
少し後ろに下がり一言「通話」
「不審な男の方が木に抱きついてすごいペロペロしています、場所はモリナガ公園の出入口付近の木です、よろしくお願いします」
大きなサイレンが鳴り少し時間がたつと公園には誰もいなくなった
※収納庫 (腕部人体改造によりキワードを唱えるとアームナノマシンにより収納庫に保管している物を出し入れすることができるただし生物は不可)
※通話 (イヤーナノマシンの機能のひとつキーワードを言うと登録されているところに電話をかけることができる)
※アームナノマシン (0.3~130nmサイズの腕部機械装置を意味する概念)
※世界ナノ木保護団体 (ナノマシンにより木の寿命が大幅に増え環境に強くなったが世界各地にナノ木に対して過剰な行動をとる人物が増えたためナノ木を魔の手から守る団体)
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人物鑑定
モクレン・田中・リーフ
世界環境省所属の軍人
世界ナノ木保護団体から
要注意人物認定レベル53
田中邸の庭の木が法的に撤去されてしまい
公園や公共施設の木に抱きついて
「いつも通り ペロペロ しているだけだが ペロペロ」と反論するも警察に強引に木から剥がされ地球でのペロペロを禁止させられている
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