表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/5

四話

散歩するなかでふっと考えたことがある



公園のふわふわ浮かぶベンチに座って2人の女性が会話をしている


「そういえばなんで今さー学校が休校か聞いた?」「えーとたしか火星と地球の間の惑星間でトラブってるんだっけ」


ベンチの横を通り過ぎ銀色の木の横を通り過ぎると暖かい風が吹いて口の中に美味しい味が入りさらに大きく深呼吸をする度に味を楽しみながら木を見る

高さは10メートルを超えている木は全体が銀色をしており時折、茶色がかった色合いになる

一般的な公園に植えてある木だが

近づき一言「鑑定」


…………………………………………………………

名称 ナノ木 ナノスギ科

詳細 西暦35××年に植えられ樹齢1500年になる

若木である。ナノマシン含む樹脂は周りの空気を瞬時に清浄にする。このナノ木からでる味風は気分をほっとさせるココアの味が口の中にひろがる。

木に感情が宿ることはありえないと言った世界環境省のモクレン田中氏はなぜかパンいちで木に抱きついているとこを何度か見受けられており息を吸うだけではなくペロペロしているのが

田中邸の庭で毎朝行われている

「みんなやっているのに私にだけ些か厳しいのじゃないのかね」とペロペロしながらこちらをじっと見てくる

…………………………………………………………


鑑定の詳細は樹齢1500年じゃあまだまだ若木だがそうこの公園は、ほっとするココア味の風なのだ市内でも今年の公園の味風ランキングで3位になっている


フレーバーテキストには環境省の田中さんについて書かれているが一度、仕事でお会いした時はスーツでピシッとした姿で髪も珍しい七三できめている丸い大きなメガネのサイズが似合っているようなないような見た目でとても真面目な方だった


昔は木に溺れる人が多くいたらしいが見かけたら環境省に連絡をいれるべきだろう


近くにあるふわふわ浮かぶベンチに座るこの浮かぶベンチは慣れないと浮遊感によりベンチ酔いしてしまうので苦手な方も少なくないようだ


先ほど会話した楽器を弾いていた彼らが言っていたナノ適合率だがナノ人体改造中期では適合率が低い人達が蔑まされて馬鹿にされることが多く適合率がとても高いナノ超人の中にも傲慢な人が多くいるので低い人達への八つ当たりというレベルを超えた行為が過去から現在にかけて存在する


仮にナノ同調率が低い人が高い人へ反抗しようものならほとんどが一瞬の内にやられてしまう


ナノマシンがもたらした便利な世の中になったが反面、適応できなかった人達が淘汰されてしまうのはいただけない


※ナノ超人 (ナノマシンが人体全体の適合率70%を超えている人。多種多様なナノマシンによる機能を使用可能でなかには他の人が使えないユニークな能力を持つものもいる)


ユキペディア 検索 「ナノ木 味風ランキング」

第1002回ナノ木 味風ランキング TOP5


第1位 酒味風

ノンベ公園では多種多様の酒味の風が木の間ごとに楽しめる

公園の手洗い場の水はやはり酒になっていて

酒好きが多くしめている酔っぱらいが多いが毎日、夜遅くになると人で溢れている


第2位 コーヒー味風

キリマ公園ではブラックコーヒーから順にマイルドなコーヒーやミルクコーヒーの味風を味わうことができます

朝にサンドイッチなどのパンをベンチに座りながら電子新聞を読んでいる人が多くいる


第3位 ココア味風

モリナガ公園では味わい深いほっとさせるココアの風が口の中にひろがり気分が落ち着く公園の規模は小さめだが休みには家族連れやカップルなどがたくさん


第4位 カレー味風

ライス公園では昼になるとごはんやおにぎりを食べにくるひとが多くカレーを持参する人はほとんどいないスパイシーな匂いと味が楽しめます


第5位 ミ・チョリパン味風

ゼンチ公園では皆さんご存知のこの味が味わえるハーブとスパイスの香り、そしてソースの酸味がGOOD


※味風とはナノ木が二酸化炭素を吸収すると味のある風を排出します

病み付きになることがあるので注意。ユキペディア

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ