三話
検索するなかでふっと考えたことがある
公園の通りで楽器を弾いている男が3名になり話し合いをしている
「オールフォワリズムいっとるけど差が激しすぎやから意味ないよん!」「検索できる人は多いのか少ないのかわからんし」
それを聞いて彼らの方を向くと、いつの間にか女性がいなくなっていた
もしかしたら女性1人は彼らとは近くで演奏していただけで音の違和感はこれだったかと考えていると
ごほごほと咳をする音がしてそちらを向く
「ナノマシン史上主義だと僕らみたいなんはさー適合率が50%未満なら個人や自国よりも助け合いみたいなねー」
「あの時代の機械は良かったつうのもあるしー列車ー最高ー!?」
確かに彼らのように適合率が低いと病気になりやすく咳をしていることからも明らかだ歴史にでてくる時代に憧れるのもわかる一部のもの以外は廃れた令和~の年号より魅力的だったのだろう
気がつくと彼らは帰る準備をしていたもう話すことはないといったかんじで軽く手をあげると歩いて行ってしまった
邪魔をしてしまったのだろうか少しこちらのことを気にしていたようだし
彼らが去るのを見ながらイヤーナノマシンを通して音楽を流す
曲はもちろんブルームだがマイナーな曲を検索して流そうとなぜか思う
普段聞かないレトロなブルームを聞きながら映像はオフにして公園の中を散歩する
公園内はナノマシンに高い適合がある人は空気が美味しいように調整されている
実際に公園ごとに味が違う、そのためいくつかの公園を休みに周りリフレッシュする人も多く私もそんな趣味をもつひとりだ
「この公園の空気はなんか落ち着くよね~」
「そうよね~落ち着いた曲でも聞きながら歩くのに最適だよね~」
公園のふわふわ浮かぶベンチに座りながら会話をしているのが聞こえる
最近は動かなくてもなんでも出来てしまう時代だから外に出る人は減ったように感じる
こんな時代だからこそ味のある公園の大切さを感じられるね
※イヤーナノマシン (0.1~110nmサイズの耳部機械装置を意味する概念)
※ナノマシン適合率 (人体改造において重要などの程度のナノマシンを使えるかをパーセントで表した数値)
ユキペディア 検索 「列車」
列車とは、過去に存在した乗り物で線路を走って人や物を輸送する車両全てを指す単語である。対して電車とは、列車の一種であり、主に架線から電気を使って走っている。
1800年前までは走っていたが今では博物館に保存されている現存がなければ映像でしか見ることが出来ない。ユキペディア