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落掌  作者: 実嵐
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生まれ変わり

金城にとってはかけがないの人間であるのだということが伝わったのだ。突然起きた事件に人員として割くのは嫌だったのだろう。

「部長が入ったということはこの事件は一安心といったところやな。部長も腕のいい記者やったしな。部長が苦労したかいがあったということもあるな。」

「ブラックリストや処刑台というサイトは警察もそこまでこだわって調べていなかったということですか?」

「まぁな。海外のサーバーを経由していることもあって入り込めないし、たどることも出来へんからあきらめたんやて。それからエスカレートしていることすらも忘れて放っているんや。事件が起きる度に警察の責任問題になってくる。それが嫌でマスコミを買ったとかいう話も浮かんでいる。」

マスコミを買ったとしてもそれを書くかどうかは記者次第になってくる。利点が浮かんでこなければ実行しないのが筋だろう。そのこともあったか、さっぱりと警察をよしとする内容は挙がって来ない。むしろ、週刊誌で悪事を取り上げられてしまうのだ。記者を買うようにしていると別の出版社で書かれたこともあって、その時は大ごとになってしまったのだ。

「その当時の警視庁の刑事部長は?」

「懲戒処分や。指示したという痕跡がなくってもや。一応上にも責任を取らないと世間が納得しない状況になったとたんや。警視庁は火消しに走ったわりには火に油を注いだんやな。もともとのいい行いしてないゆうってな。」

警察というのはドラマにおいて権力に下がってしまう姿が上がってしまうのだ。そのこともあっていい面と悪い面を映しているためにどちらに目を向けるかによって変わってくるのだ。悪い面を取り上げたドラマがその当時多かったこともあってか、反感を食らったのだ。

「どうせどこぞの天下り先へといったまでやろ。見た目じゃ処分やけど・・・。」

民間の企業にも天下り先があることはもう世間は知っているのだ。言葉でうやむやに導くことが何処まで愚かなことかと思わないのだろうかとも思ってしまう。失うものの大きさを考えないものも目の前の利益しか映らないことの裏返しとしかならないだろう。一向に透明化されない部分もあきれてしまうところだろう。

「そんなのだから、冤罪が起きても警察は悪くないという考えに行きつくんでしょうね。それの何処が正義なのかと問いたいところですよね。」

「せやな。聞いたところで愚問くらいな答えしかかえってこうへん。やり方も変えへん連中に何も生まれへんねん。」

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