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落掌  作者: 実嵐
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過去の災い

佐藤に対する事件について書かれているものが多くなってきた。裁判をしていてもなお、何処か反省の色もなかったうえに闇金だとわかっていたために放火という手法を取ったともとれるのだ。佐藤はかなり年を取った状態で刑務所に入った。無期懲役になったことにあるのだ。その当時の裁判官はバッシングの対象になっていた。今でもマスコミが取り上げる度にネットにおいてあれているのも事実なのである。

「あれやな。ジャッジマンの信念としてあってるんは、佐藤敏夫やろな。荻元はまだ裁判も行ってへん。釈放されたところを狙うのもまた違ってくるんやから。」

「そうですね。佐藤はもう刑務所を出たんですかね?」

「まだやろ。刑務所にいる奴に聞いたところ、問題を起こしていて出られないままやってな。それで最近になって歳も関係するから出すみたいな話が上がっている話や。無期懲役なんてしょせん、その程度のものとしかとらえてしまうしかないんや。」

佐藤は最初の時は個人の部屋ではなく、複数人が入った部屋に入っていたのだが、喧嘩をしたり情報の漏洩をしたりと新たな事件にかかわったりした経緯があって出られなかったのだ。相手に大けがを負わせたほどのある喧嘩を複数人の時に入れられたこともあって模倣囚人としてはいられなかったのだ。

「佐藤自体な、社会生活すらも危うかったらしいんや。会社に勤めたとしても怒鳴り散らして金を巻き上げたりした姿をしていたみたいなんや。会社の上司からも同じことをして解雇されて・・・。そこからネットカフェに居座るようになるんやけど、そこでも喧嘩起こして警察沙汰になって・・・。」

警察沙汰になったことで闇金の放火を思いつくのだ。会社に勤めてはやめを繰り返してなかなか佐藤を受け入れる会社もなかったのだ。ただギャンブルをして借金を作る日々になったのだという。それもまた事件を起こすつもりで闇金とのかかわりをしていたのだ。佐藤による計画的な犯行といえるだろう。闇金を放火するだけで終わる予定が、飲食店まで萬栄してしまって大ごとになってしまったこともまた事実なのだ。裁判においても傲慢な態度は変わらず、そこで一審で死刑まで言われたのだが・・・。二審で精神状況を問われることになり無期懲役になったのだ。

「テレビもあれた上にネットもあれたわな。なんで反省もしてへん奴がのうのうと出てこれるようにしているんやってな。佐藤も表に出てこないし・・・。」

時々テレビの特集として取り上げられるネタになっている。

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