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落掌  作者: 実嵐
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恨み言葉

須藤は時事情報に詳しくて何処か頼りがいがあるような感じがした。須藤が喫茶店を継ぐまで何をしていたのかはわかっていない。

「須藤さんは此処を継ぐまで会社で働いていたんですか?」

「えぇ、経営者と言えども知識を持つことや取り巻く人を探すのに時間がかかるのは知っていましたから。コーヒーを取り扱う商社で働いていました。営業を希望して、そのあとに少しだけですけど、経理を担当していたこともあるのでうまく回っているといっても過言ではないです。」

「そうだったんですか。俺も似たようなものですね。寺の息子として育って、親父のことを見ていたりすると継ぐんだろうなと思っていたんです。好きなことをするのは単純なんですよね。」

過ちを犯すことを許す政治家が決める決断とは全く違うとしか言えないのだ。もっぱら同じ言葉を繰り返してしまうことだけが全てなのだろうかと思ってしまう。改める心意気もないのに、国なんて言う大げさなところでバカをする政治家を傍観者としてしか行けない政治家があるのだろうから。止まってしまった場所から動くことは簡単なのかもしれない。

「加賀美さん、新聞社のほうに戻らなくていいんですか?」

「構わないですよ。諏訪さんも何となくわかっていますし、ネットカフェで少しだけ暮らすことになったりするんでしょうから。ブラックリストも処刑台も終わらない事件になってしまうんですよ。」

犯罪者が殺されてしまう。その上、多くは撲殺やナイフなどを使った刺殺を好んでいるようにも思えてならないのだ。ブラックリストにおいても決定的にかけるものをもっているしかないのだろうかと思ってしまうのだ。消えない過去が浮き彫りになってくることもあるだろう。薄れてしまうことも起こってしまう。

「そういえば、親父が口癖のように言っていたことがあったんです。正義のヒーローっていうのは自分が生み出すものではなくて、他人に生み出されて自覚がないことだといっていたんです。アニメのヒーローとしてあがめられるようになっているんですけど、そっちのほうが珍しいんだとも言っていました。もし他人のヒーローになったとしてもわからないことのほうが多いですからね。」

「真剣に生きることに精一杯になってしまうことがもっぱらですから。ヒーローだなんておこがましい考えを押し付けているようにも困ったもんだとしかならないでしょうしね。」

須藤にも何処か影を追っているようにも映ってしまう彼は恨んでしまうしかなかった。

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