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落掌  作者: 実嵐
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裁きの選択

加賀美は須藤との話が終わった後に直後くらいに電話が鳴り始めた。

「出てください。俺にとっては英雄は貴方ですから。親父のことも見捨てなかった貴方にしか言えないことです。」

「すいません。」

彼は須藤に理を言った上で電話に出た。電話の主は諏訪だった。諏訪から言われたのはハローナイスの経営者に会った人物がいるとのことだったのだ。社会部として同じ部署であるので、受け入れたのだという。その上ハローナイスはアポを取ったらその日に来てくれといってくることが多いので、言ったということなのだ。経営者はおらず、その場の責任者だけだったこともあってあっけなく名簿を見せてくれたのだ。そこにおいては従業員名簿には林良助と書かれていて、担当弁護士のところにも卜部良助と書かれてあったページがあったが消されていたのだ。そのページに消された後にはボールペンで消された後だったこともあったのだ。ハローナイスには疑いを見てしまうこともあるのだろうから。諏訪からの話は以上だった。ハローナイスについても調べることも必要なのだとも考えているのだろうから。

「ハローナイスっていう企業は以前はかなり優良企業として表彰された過去があったのに、今やその全くの反対の立場になり替わってしまったこともあってハローナイスも思ってしまうのだろうかと思ってしまうんですよ。」

「まぁ、一時のことがあるんじゃないかと思ってしまって仕方ないんですよね。卜部良助って確か・・・、卜部恭介の兄ですよね。小学生の時にいじめを起こしていたのを区議会議員の父親が弟に擦り付けていることで生まれた事件なのだろうと思ってしまって・・・。弁護士としても立場をなくしたはずの人間が悪くなって存在してしまうのなんてありえないじゃないですか・・・。」

卜部恭介はブラックリストによって殺されてしまったのだ。生き残ったのは兄の良助だけとなってしまうのだ。母親もなくなってしまって、父親もいない。兄弟としての関係性も希薄だった彼らは犯罪者となった弟に対してきっと何も思わなかったのだろう。弁護士資格を持っただけで偉いとでも思ってしまったのだろうかと思ってしまった。

「弁護士資格がなくなったとは聞かないので、もしかしたら存在して・・・。」

「それで悪事に手を貸すということになるのだろうかと思ってしまうんです。ハローナイスを取り締まる方法を選ぶことができるのだろうと思ってしまうんですよね。」

警察という図体だけが大きな組織が動くのに政府の介入する必要がないのだ。裁かれるときを逃してほしいといっているのだ。

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