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落掌  作者: 実嵐
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偽善者の正義

金子はもっぱら事件が起きたらその事件が起きた先へと向かっていってしまうのだという。それがよくも悪くも行動力があるのだ。

「あいつはどうしても割り切れないことが起こると悩むんや。まぁ、お前のことで悩んでいるらしいんやけどな。嘘でもついて戦おうとするのなら仕方ないのだとわかっているんやろか・・・。」

社会部は文化部にいたころとは違うのだというのは少しは実感しているのだろう。記事を書いても納得がいくものが少ないのだという。流れていってしまったが故の結末だとも言えなかった。

「まぁ、覇気がないわけやない。小さな事件が大きくなってしまうことがあるんやということも知っているみたいやし、嘘を書かないこととしかいっていないんや。俺もショッピングモールの事件は大きくなってしもたのはいたしかないんや。」

政治家が導いたことなのだから、自分で責任を取ればいいのにそそくさと逃げることを選んだことでマスコミも追いかけることになってしまうのだ。その逃げた場所は何時もの定番の病院だった。医者も金を積み上げればいうことを聞くのだと改めて思われてしまったことでそこの病院には続々と患者がいなくなってしまって病院の経営が立ち行かなくなってしまったのだ。病院側はそれは困るということでその政治家を病院に認めた医者がやめされることにつながってしまったのだ。主治医が標的になってしまったことを受けて医者になりたいといった人達は嫌がるようになっている。カルテはねつ造が聴くものだと思われてしまったのだ。

「その医者は噂じゃ自殺したっていうのが流れているんや。医者としても出来損ないで他人の書き換えて手柄にしていた履歴も出てきてしまっているんや。まぁ、質の悪さでいったら桁違いやな。海外の大学病院にいって厄介者にされてろくに手術もできひんかった医者いうんやから、もう藪医者と一緒やな。」

その藪医者が簡単に自殺をしたとなって誰かに殺されたのではという疑いが上がっているのだ。他の医者も同様のことを考えているらしく、殺されたということで警察も動いているのだという。

「あれやろ。ジャッジマンの模倣犯が動き出しているちゅう話や。身近な模倣犯によって殺されたんや。警察はパソコンを探っているようやけど、簡単に見つかったとしてもそれを利用していることだってあり得るんや。」

金城がいっているのは新たな偽善者として正義を語るものが現れてしまったといっていいのだ。

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