一面
［1面 澄んだ雪弾の降る冬〜Clear snow bullet］
＜クラウンピース＞ 最狂の地獄の火
クラピ「地上の奴等は何奴も此奴も弱っちい
なぁ」
「あたいが巫女の代わりをして、正解
だったかな？」
レティ「どうかしら」
「貴方が見てきたのは、此処の片鱗だ
けよ。氷山の一角ってところね」
クラピ「あんたは氷山？」
レティ「地上の者じゃないっぽいね。地上の
厳しさ、よく思い知りなさい」
〜〜〜〜〜少女弾幕遊戯中〜〜〜〜〜
クラピ「へえ、これが地上の厳しさ」
「甘いにも、程があるよ」
レティ「あー、私って氷山ですらなかっ
た？」
「ざんねん、むねん、じゃあまたね」
クラピ「二度と会わないわ」
「此処で判ったのは、地上の冬は甘い
って事だね」
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＜矢田寺成美＞ 衆生を救う魔法地蔵
成美 「あら……」
「冬ってこんなにも爽やかだったの」
「人形遣いの言う事聞いて、得した
わ。面倒だけど」
レティ「貴方、貴方」
「冬の心地良さを知らないの？」
成美 「今知ったわ」
レティ「笠に雪が被ってるのにねぇ」
「いいわ、この素晴らしさを、身を以
て証明してあげる」
成美 「お願いするわ」
レティ「？ 証明するのは貴方よ」
「貴方に直接、冬を叩き込んであげ
る！」
成美 「笠に雪があるのは、ここまで頑張っ
てきたからよ……」
〜〜〜〜〜少女弾幕遊戯中〜〜〜〜〜
レティ「うう、証明できなかった」
成美 「残念ねえ」
「でも、安心して」
「雪の舞い散る冬の美しさは、十二分
に伝わったわよ」
レティ「ああ、そう。そりゃよかったわ」
成美 「……貴方って雪女なの？」
レティ「そんなもんよ、妖怪」
成美 「じゃあ、春が来たら消えるの？」
レティ「たまったもんじゃないわ。隠れてる
のよ、春眠」
成美 「春眠かぁ。私はずっと地蔵だったん
だけど、どうなのかな」
レティ「それは、像眠ね」
成美 「おっけー。像眠の底力、これから見
せてくわよ」
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＜パチュリー・ノーレッジ＞ 脆弱な大魔女
パチェ「ゴホゴホ」
「私しか動けるのが居ないと言って
も。これ来て良かったのかしら」
レティ「……大丈夫？」
パチェ「ええ、ご心配どうも」
レティ「ここで野垂れ死んでも困るから」
パチェ「それはない」
「目障りだから、どっか行って頂戴」
レティ「ひっどーいわ。不安がってあげたの
に」
パチェ「余計なお節介よ。ウォーミングアッ
プに使わせてもらうわよ」
レティ「どっか行けって言ったり、使わせろ
って言ったり」
「これは冬からの、罰よ！」
〜〜〜〜〜少女弾幕遊戯中〜〜〜〜〜
パチェ「罰とウォーミングアップはイコール
だったわね」
レティ「ゴホゴホしてたくせに、か弱い振り
だったのね」
パチェ「強いのは今のうちよ」
「これから効き目切れてくるのに、此
の先も手強くなる」
「あんた程度、本当に肩慣らしだった
のよ」
レティ「冬が私に生き場なのに」
レティ「今年は春眠しないで修行しようかし
ら……」
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＜鈴仙・U・イナバ＞ 波を揺らす妖兎
鈴仙 「おっかしいわ」
「急に吹雪いちゃった、周りが見えな
いわ」
「うーん、どうしたものか」
レティ「困った？」
鈴仙 「迷った！」
レティ「それは大変。案内してあげる」
鈴仙 「冥界にでしょ？ 吹雪の張本人が馬
鹿言ってんじゃないわ」
レティ「あら、知ってたの」
鈴仙 「その服見りゃ判るわ」
レティ「そう。汚名返上の為に案内するわ」
〜〜〜〜〜少女弾幕遊戯中〜〜〜〜〜
鈴仙 「変ねぇ」
「雪の気配も消えちゃって、居なくな
っちゃったかしら？」
レティ「う……次は、雪辱を……」
鈴仙 「雪の断末魔なんて、初めて聞いた
わ」
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[次面 2面 限りない精に知を蓄えて Eternal idiot］
今回はオリキャラじゃなくて、レティに出てもらいました。原作キャラですが、前作ここに敵キャラの説明を書いてたので一応書いときます。超簡単にですが。
レティ・ホワイトロック
・寒気を操る程度の能力
・雪女の一種。妖怪
・青と白を基調にした服を着ている
