001〜学園のひと時〜
「はぁ…今日の授業疲れたぁ…」
「そうだよねぇ…」
「だけどセレスは火魔法結構できてたじゃん」
「いやいやミネラには勝てないよぉ〜勝てないよぉ〜」
この少女2人はセレスとミネラ仲良し2人組だ。
そしてこの2人が通っているのは,名門ライーダ学園だ。数々の魔術師を魔法界に排出している魔法界トップの学園だ。
「おーい,そこのアホ2人組〜この杖運ぶの手伝ってくれぇ」
「誰がアホじゃぁー!このバカゼータ!」
「はぁ?誰がバカじゃぁ!」
ゼータが杖を出した
「なんなのよ、私と戦う気?いいわよやってやろぉじゃないのよ!」
セレスが杖を取り出した
「ちょっと!2人とも落ち着いて!」
ミネラが腕を広げ止めた
「こんなとこで魔法使ったらとんでもないことになるよ!」
周りの生徒がこの3人に注目をしている、そして誰もがミネラに大きく頷いた
「チッ助かったなこのアホが,せいぜいそのちっぽけな火魔法でも練習しておくんだな!」
「フン!あんたのそのコントロールが全然できない脳筋魔法も全然練習しておくんといいわ!」
二人が睨み合った
そしてゼータが杖が大量に入った箱を持ち上げ去っていった。
そして,ミネラとセレスも次の授業の教室に歩いて向かった。
「なんなのよ,あのバカゼータ」
「なんなのよ、ミネラどうして笑ってるの?」
「いや,本当にゼータとセレスは仲がいいなと思って」
「はぁ?!私があの脳筋と仲良しぃ?!そんなの死んでもいやだわ!」
セレスが叫んだ
「わかったわかった笑笑,じゃあ次の授業結構楽しそうだから早く教室行こう!」
そして2人が教室に再び向かい出した。
その頃,学園長室では。
「えぇっとこの書類はなんなのかな?」
学園長のダンベルが書類を手にとって質問をした
「はい、今日朝ある青年がこの学園に転入してきたいと申しまして、その青年にこの書類を渡されまして、明日入学試験を行いたいと申し出てきました」
副学園長のベルが椅子に腰をかけ言った
「へぇ,こんな時期に転入かぁ,珍しいなぁ」
「それで一応私が魔力探知をしましたところ…面白い探知ができました」
魔力探知とは上級魔術師が使える探知魔法の3級魔法だ
「どんな結果だったの?」
ダンベルが少しワクワクした表情で聞いた
「それが…多属性魔法が使える青年だったんです…」
「へぇ!まだ若いのに多属性魔法なんてその青年なかなかやるね」
ダンベルが書類に目を通しながら言った
「ちょっと待って?この書類の出身地書かれてないよ?」
ダンベルが眉間にしわを寄せて言った
「なら明日学園でテストをする時に聞いてみましょう」
「そうだね!そうだ,昨日買ったこのお菓子めちゃくちゃ美味しいよぉ〜」
学園長がお菓子を出した。
「学園長仕事中ですよ…」
ベルが呆れた顔で言った
そして明日この伝説の物語の1ページが刻まれることになる