終わりⅡ
とりあえず、1日1回の更新目指します!!
有栖川 悠馬君。成績優秀、運動神経抜群。学校でも1、2を争うイケメンさんです。
桃花と2人で並べば誰もが羨むカップルにしか見えないと噂されています。
背中に嫌な汗が流れているのを感じながら、コッソリと教室の中を覗いてみました。
すぐに後悔しましたよ………。
だって、夕日で赤く染まった窓を背に、仲睦まじく寄り添って、にこやかに話をしていたんですから。
考えることを脳が拒んで、息が苦しいし胸をキツく押さえ、立ち尽くすことしかできません。
「問題なんてないよ!悠馬君のこと大好きなんだから!それに、いい加減ウンザリしてるの。
毎日毎日、告白してきて迷惑なんだから!」
「毎日っ!?そりゃーウザいわ。ん?それよりも告白が始まったのってさぁ。
えーと、確か…誰だったっけ?」
崩れていく。僕の中で今までの桃花への想いが、ガラガラと音を立てて壊れていく。
そっか…。そうだよね……。僕よりも彼の方が桃花にはピッタリだ。僕なんかじゃ、つり合う訳ないもんね………。
一方通行でしかなかったんだ。そうでしょ?だって、幼馴染みってだけで
こんなにも距離が遠いんだから。
「そうだ!その告白が始まったのってさぁ。
桃の幼馴染みの…染井?だっけ。そいつが原因だろ?
それに告って来て振ったんだっけ?」
やめろよ!有栖川君、聞かないでよ。そんなこと、聞クナ!聞クンジャネエヨ!!
これ以上何も聞キタクナイ!!