W4-12 あなたのことをおしえて
ザ・コロッサスから一週間後たった日にして、ペチャップ本戦を控えた三週間前の日。
見事、出場権を勝ち取った使役者、戦死者、脱走者の三人――スナック菓子チームは、それに向けての練習を、例のホテルの一室で行っていた。
練習相手になるのはコーチ兼メカニックのベンヤミン。
彼はAIの補正も込みではあるが、三機を同時に操作することができた。
ちなみに、ペチャップにおいて操作を補助するためのAIの仕様は禁じられてはいない。
ただし、それを用いたチームが勝てた事例は、歴代の大会結果を見ても存在しない。
ペチャップは二十六の製造会社が最新鋭の機体を惜しみなく披露するための場でもある。 そのため、『既存の』膨大なデータを元に思考が作られたAIではまともに対処できないのだ。
だからこそ、ベンヤミンがストックの機体を次々と取り替え、何通りものチームを作って戦わせ、本戦で三人に何があってもおかしくないようにしていった。
それでも今のところ、三人は全組み合わせに打ち勝ってみせた。
人間、本気でやればなんとかなるものなのだ。
ベンヤミンはジオラマの隅で川の字に寝かされた三機を回収し、
「そろそろ休憩しようや。まだ午前だというのに十五戦もやってるんだし、パフォーマンスに影響出てくるぜ」
「ですわねー」
「……」
「だなー、アタシ喉乾いたー」
脱走者は言った通り、備え付けの冷蔵庫からオレンジスカッシュを取りに、使役者はソファに腰掛けスマホをいじる。
そして戦死者はジオラマを置いている長机の空きスペースで、自機に装備していた銃器を、ピンセットを使い器用に分解し始めた。
その作業を横から覗いて、ベンヤミンは言う。
「前々から思ってたけど、お前ホント飲み込みがヤバいよな。コロッサス前の時点で自分でペルフェロイドの分解とパーツ入れ替えまでしてて、今となれば武器まで調整しだすとはな。ああ、これ悪口じゃないよ。僕も武器までバラして改造するところまでが、真のペルフェロイドカスタムだと思うからね」
戦死者は特に反応せず、黙々と作業を続ける。
「でもってお前、本当に無口……いや、根本的に一切の感情を見せないよな。さてはお前もロボット? マジでお前何者だよ?」
「それはお前もだろベンヤミン」
と、脱走者はペットボトル片手にツッコんだ。
「え、それ僕が何者だか聞いてるの?」
「うん。こないだ話そうとしてたけど時間気にしておあずけにしてたじゃねーかよ。アタシでもそれ覚えてたってのに……さてはなんか嫌なこと隠してるのか?」
「ははは、そんなまさか……いや、確かに話してなかったわ。かれこれコロッサスのことでずっと忙しかったかんな。わかった、じゃあ忘れないうちに今話しておくよ。今後の信頼問題の心配もあるしね……ただ」
「ただ?」
「ただいま帰ったぞー、お前ら」
ここでこの部屋に、簒奪者、帰還者、首謀者の三人――レンチンパスタチームが買い物バックを提げて帰ってきた。
コロッサスで切符を勝ち取れず、ペルフェロイドの特訓が免除されたため、彼らの役割はこうした細かい仕事しかのこっていないのだ。
「六人全員にいっぺんに話したいから、買い出し班を待とうぜ……って、言おうとしてた。で、今揃ったから早速話す」
*
今からおよそ二十年前。
ユージーン・”ベンヤミン”・初瀬はとある郊外都市で、地方公務員の両親の間に生まれた。
物心ついた時から家は貧しく、ペルフェロイドに初めて触れたのが小学校入学祝いの時と、この時代としては非常に遅かった……
「待ってくださいまし。話の腰を折るようで申し訳ございませんが、貴方のお父様とお母様は地方公務員なのですよね? なのに、貧しいお家だったのですか?」
「ん、ああ。そうだよ。この世界じゃ地方公務員……というより、ペルフェロイドの関連会社以外のホワイトカラーは、そこに就職できなかった落ちこぼれが渋々就かなきゃいけない業種だからね。その上に肉体労働メインのブルーカラーがいて、更に上に、ペルフェロイド関係会社の労働者……レッドカラーがいるんだよ。
お前の異世界じゃあ相当偉い仕事なのか?」
「偉い……というかはわかりませんが、食いっぱぐれることのないし福利厚生が非常に整ってることから、すごく安定した仕事と言われてます」
「安定感は見事なものだが、『生涯年収』となると左程でもないがね。俺の地元じゃ公務員よりも、街に居座ってるゼネコン会社の奴のほうがいい車に乗ってたしな」
と、首謀者は使役者の言葉に補足して、
「スマン、じゃあ話を接骨院に連れてってやれ」
と、ベンヤミンに謝った。
「うぃ」
ベンヤミンは幼いながら、ペルフェロイドの仕組みや勝利のコツを自力で吸収するなどして、地元では神童として注目されていた。
親戚やご近所さんからは『ベンヤミンのために都会へ引っ越し、ペルフェクシオン・ソサエティが設立した私立学校に通わせるべきだ』と再三に渡るアドバイスを受けた。
けれども、残念ながら初瀬家にはお金がない。
アドバイスをしてくる人々も、アドバイスこそはするが援助などは決してしてくれなかった。
なので、両親とベンヤミン本人は、渋々、誰でも入れるような公立学校で我慢せざるを得なかった……高校までは。
この世界における最高学府『ペルフェクシオン・ソサエティ社立ペルフェロイド工業大学』。
両親は約十二年間、自分たちの辞書に『息抜き』という言葉はない。と言わんばかりに身を削って貯金し、そこに入学するための学費を積み上げていたのだ。
ベンヤミンはそれを知らされた瞬間、目玉がしわっしわになるのではと思うくらい号泣した。それにつられて両親も泣いた。
そしてベンヤミンは、独学ながらも培ってきた知識とセンスを発揮し、試験にすんなりと合格した。それも、大学内で最大の偏差値を誇る、総合機体デザイン部にである。
正式名称から薄々読み取れる通り、その大学は、ペルフェクシオン・ソサエティとその傘下の社員の子息が、正式入社までに箔をつけるための場である。
なのでベンヤミンという、ペルフェクシオン・ソサエティにまるで関係のない出自の人間は割合が少なかった。そして案の定、ベンヤミンは親の威光を笠に着る社員の子どもたちに陰湿ないじめをうけた。
けれどもベンヤミンは屈さず、授業に出席し続けた。
せっかく親が出した学費を無駄にしてはいけない。という理由もあるが、何よりも、教授たちがベンヤミンに特別期待を寄せていたことが大きかった。
この大学の教授たちは皆、ソサエティの社内政争に敗れ、異動を余儀なくされた人間が多かった。なので彼らは稀代の天才ベンヤミンを育て上げたという実績を土産に、社内に戻ろうと企んでいたのだ。
動機はどうであれ、教授たちの庇護を受けつつ、ベンヤミンは大学の中でますます才能を磨き上げていった。
ところがある日、ベンヤミンは退学を命じられた。
理事長に呼び出されてすぐ、ベンヤミンはその理由を察した。
それはその日の午前中のこと。
総合機体デザイン部とは、世に出せば大ヒットを狙えるような、良質なペルフェロイドを一から設計・開発するスペシャリストを育て上げる学部だ
その日は実習課題として、事前に教授側から用意されたパーツセットを元に、ペルフェロイドを一機組み上げ、生徒同士で戦っていた。
ベンヤミンは、恐らく想定では腕に使うであろうパーツを脚に、脚に使うパーツを腕に使うという、非常にエキセントリックながらも高性能なペルフェロイドを組み立てた。
そしてそれを持ち前のコントロールスキルで十分に性能を引き出し、安易な組み立てをした生徒を、完膚なきまで打ち負かした。
するとその生徒は、親の権力に物を言わせて学校に尋常じゃないほどの圧力をかけて、ベンヤミンをろくな理由も取り繕わず退学に追い込んだのであった。
当然ベンヤミンはそれに抵抗を試みた。
しかしその準備を寮で行っていた最中、スマホのニュースアプリがとんでもない記事を通知してきたのだ。
自分の故郷に、ペルフェクシオン・ソサエティを潰そうとしたテロリストが潜伏していたため、軍が総力を上げて『制裁』を行ったのだ。
間もなく、ベンヤミンの元にも、『取り調べのため同行を願います』といいつつも機関銃を担いだ兵隊が迫ってきた。
ベンヤミンは死に物狂いでそこから逃げた。
それ以来、ベンヤミンは手段を選ばず、ペルフェクシオン・ソサエティからの刺客から逃げ続けた。
図書館とネットカフェの行き来でハッキングを学び、地方銀行をダウンさせて逃走資金を調達し、解体されるカートレースチームからトレーラーを格安で買い取り、それに乗って世界のあちこちを転々とした。
そうした生活を一年ほど続けていると、自分を追う気配が微塵にも感じられなくなった。
この隙にベンヤミンはあるビジネスを考えた。
街のどこかに、ちょっと注意しないと見つからないような場所に『ベンヤミン・ラボ』の名刺を隠し、それを見て連絡した勝利を渇望するペルフェロイドプレイヤーに、高級品すらも凌駕するカスタムを提供する。
自分をこんな谷底に追いやった連中を引きずり落とすには不十分ではある。
だが、あちこちで小さな混乱を巻き起こし、ペルフェクシオン・ソサエティにかすり傷を与えてやるのは、まともな末路がないであろう自分にとって、ささやかな楽しみであった。
*
「ところが、ここに来てようやくチャンスがやってきた。それがお前たちなんだよ」
と、ベンヤミンは脱走者、戦死者、使役者と目を合わせて言って、一息つく。
「僕たちとは目を合わせてくれなかったね……」
「まぁ、俺たちもうただのパシリだもんな……」
「優勝した後の本社襲撃パートでギャフンと言わせてやろう……」
ベンヤミンは一旦冷蔵庫の方へ行き、冷やしていた自分のコーラに一口つけて戻って来る。
そしてベンヤミンはものすごく低いトーンの声で尋ねる。
「……なあお前ら、あのトレーラーの奥にある、僕のコレクション覗いただろ?」
六人はちょっぴりそれに怯え、図らずも同時にうなづく。
「ああ、別に怒ってるとかじゃないよ。ごめん、急にドス出しちゃって。
アレはね、実は今から百年前くらいに販売されてたフィギュアなんだよ」
「意外と骨董品だったんだね。僕からしたら現在の品と大差ないが……」
「僕が小学生の頃から大事に保管してたからだよ。
あのフィギュアたちの原作は全部、ペルフェロイドとのコラボを拒んで、会社もろとも抹消されたんだ。
けれども既に世に流れたグッズ類を回収処分するところまでは、天下のソサエティでもできなかった。そしてそのグッズ類は世を流れて流れて、ジャンク品しか扱わないような激安リサイクルショップのワゴンに入るようになった。
で、少しでも子どもにおもちゃを触らせようと、僕の両親が買ってくれたんだ」
ここでベンヤミンは持ってきたペットボトルを一度傾けて、
「……僕の人生を台無しにした奴らに復讐する。それが一番の望みではある。
だが、これは本気で実現できるかどうかわからないから、次点で置いていたんだけど……僕は、ペルフェロイドをあるべき規模に戻したいんだよ。
坊主は憎いが、袈裟までは憎んでない。ペルフェロイドは世界平和を実現しちまうくらいポテンシャルの高い商品であるとは思う。
娯楽やコンテンツってのは感性の合う人たちを楽しませて人生を豊かにするだけのものなんだ。『俺は知ってる』とか『俺は好き』とかいう些細な情報でマウントを取るためも武器でも、巨万の富やどデカい権力を手に入れるための道具でも無いんだ。決して。
だが奴らはそのボーダーラインを自分たちの我欲で塗り消して、好き勝手やりまくった。
僕はそれを止めたいんだ。だから僕は……えーっと、そこの軍人さん、名前何でしたっけ?」
「戦死者」と、周りの五人がズッコケている中、彼は顔色を変えず言った。
「君たち語感が似てるコードネーム使ってるから覚えづらいのよ……今思い出した、戦死者ね……なんか君、一番物騒な名前してるよね……
ゲフン、だから僕は……戦死者さん、お前の言葉が心に響いたんだよ……『人々に真の平和をもたらすためだ』って言葉に」
「どうして台詞の方は覚えているのに、発言者は覚えてないんですの?」
「よくある話やんそれは。この名言、誰がどのタイミングで言ったのかってよくなるやん。
とにかく僕も、戦死者の言う通り、この世界に真の平和……ペルフェロイドが、ただのおもちゃに戻った世界をもたらしたいんだ。
……っていうわけで、これで信頼してくれる? 僕が『実は二勢力が争い合うように片方に肩入れしていたタイプの黒幕』じゃないって信じてくれる?」
「ああ、信じるとも」
と、脱走者が率先した返した後に続いて、他の六人も、うん。とうなづいた。
「ありがとう。じゃあ次お前らのターン」
「……は、俺たちのターン? 何が?」
ベンヤミンは口に含んだコーラを飲み込みつつ、キャップをキッチリ閉めてから、
「僕だってお前らのことが気になってるんだよ! 全員、異世界からやってきたって設定からしてとんでもない謎の塊だってのに、誰一人としてどういう人間なのかさっぱりわからないし! こちとらあのタレットを無力化したように、いつの日か殺されると思って内心ずっとビクついてたんだぞ!?」
「「「「「「……」」」」」」
六人は、非常に都合が悪くなり、口をビッチリ閉じた。『いつの日か殺される』の部分については特にだ。
「正直、ペチャップまでこぎつけてくれたっていう本気度合いでもうほぼほぼ証明はできている気もしなくもないけど……信頼の証として、誰かもうちょい自分がどこから来たかってのを詳細に説明してくんない?
僕もご丁寧にあのトレーラー乗り回すとこまで説明したんだから、あのくらいの密度で頼むよ。時間かかるだろうから、誰か一人でいいけど」
六人はそれぞれ、誰かしらの顔をじーっと見た。『お前が行け』と目の色で命令してるのだ。
「誰も手を挙げないなら僕が勝手に指名しますよ。じゃあはい、使役者さん」
「はい!? どうして私が指名されますの!?」
「ここ最近、お前が一番動きが怪しいからだ。コロッサス優勝以降、一秒でもスキマがあればスマホばっか見てさぁ」
「そ、それは……」
「SNSかネットニュースをチェックしてるんだろ。お前らスナック菓子チームが世間でどう言われているかを調べるために」
「何故それを知っているんですの!? さては私のスマホをお得意のハッキングで……」
「いや普通に予想と覗きで。
俺も優勝直後はチェックしてたけど、十六秒でやめたよ、あんな言いたい放題聞いてられるか」
ペチャップにペルフェクシオン・ソサエティとの関係を全く持たない、一般人のチームが参加するのはおおよそ二十年ぶりの事例であった。
このことが良くも悪くも人々の好奇を集めたのか、余程この結果が気に食わない関係会社が扇動を試みたのか。
各種メディアは、使役者たちのことを『権力に無望にも逆らう愚か者』、『汚れた勝利』などと悪意に満ちた見出しを添えて、世論に憎悪を向けさせるように仕組んだのである。
これにまんまと乗っかり、世界中の人々はSNSで三人へ容赦ない誹謗中傷を展開した。
さらにこの注目度を利用して閲覧数を稼ぐべく、末端のネットニュースなどがありもしない噂話を広め始め、ネットに溢れる悪口はネズミ算式に増えていった。
その炎は一週間たっても消えていない。ワイドショーでは連日、三人を中立を装って貶す話題が振られていた。SNSでは、彼らの関連ワードが常にトレンドに居座っていた。
挙句の果てには現実世界の街中でも、『三人の出場権をいずれかの人気選手に!』という旨のデモが頻繁に行われていた。
この世論を受け、ペチャップ運営と、ペルフェクシオン・ソサエティが共同で、『我々のジャッジに誤りはなかった。彼らにも参戦する権利はある』という声明を出した。
ただしこの中に、『三人への誹謗中傷をやめろ』という趣旨は含まれていない。ただ自分たちの正当性を守ることと、一般市民の声を真摯に受け止めているアピールのための声明なのだ。
「あんなことを言う奴らのほうがおかしいんだ。ああいうのは、誰かを傷つけることでしか幸せになれず、誰かを負かすことでしか尊厳を保てない、現代の蛮族とかなんだよ。
仮に、本気で世の中の悪を絶やしたい、世界を変えたいと思っていたとしてもだ。
ただ少数の個人を傷つける文章をタイプするよりも、電子書籍で勉強になる本を読んだ方が、同じ指の運動でも、後者のほうが自分のためでもあるし、大きく巡れば社会全体のためになる。
なのに奴らはそれに気づかない、あえていうとカスなんだよ。
でもってそんなカスの言うことを真正面から受け止めることも、それの十分の一くらいアカン……どぼぉッ!?」
ベンヤミンが持っていたコーラのペットボトルが、回転しながら空中を舞った後、偶然にも持ち主の、ついさっき殴られて赤くなった左頬に落下した。
「……な、なんというミラクルおまけだ……んで、きゅ、急に殴ることないじゃないかよ……使役者……」
使役者は、自分が右拳を前に突き出していることと、ベンヤミンが左頬を押さえて倒れていることに気づく。
「も、申し訳ございませんでしたわ、ベンヤミンさん!?」
使役者はしゃがみ、まずベンヤミンの具合を見ようとする。と、ベンヤミンは左頬を押さえる手でグッドサインを作って、
「こちらこそ悪い……だいぶ言い過ぎたかもしれない……いや、言い過ぎた……」
ゆっくりと起き上がった。
使役者もそれに合わせて膝を伸ばす。
「全く、急に殴ることねーだろ使役者!」
「仰るとおりですわ、脱走者さん……本当に、申し訳ございません……」
「お前が、責めるな脱走者さん。これは僕が悪い。言葉づかいがいつも以上にひどかったのと、使役者の気持ちを事前に考察しきれてなかったことがな」
ベンヤミンは、左頬にグッドサインをあてたまま、慎重に尋ねる。
「気持ち的に本当に言いたくないんだったらいいけど、お詫びとして、お前のことを教えてくれないか? お前が今と似たような炎上状態に陥った話とか?」
「……ええ、それで許してくれるのなら喜んで話しますわ。けど、よく私が前にも誹謗中傷の嵐にさらされたとわかりましたわね? さては今度こそお得意のハッキングでして?」
「状況証拠だよ。人の脳みそまでハッキングできたら自分でも怖くなるわ」
「場違いな冗談に付き合ってくれてありがとうございます。では……」
ここから、使役者は、自分が過去に経験した苦難と、それが原因となる自分の大罪を、ベンヤミンと、ついでに周りの仲間たち五人に話した。
【完】




