表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ある男の戦い

作者: はやまなつお

もし悪魔を魔法陣で呼び出せるなら、

天使を呼び出してもいいのではないか?


ある男、A氏は、そう考えた。

魂を渡す契約は、お断りだから。


自分でイメージした図形を床に書いた。

ダンボールに紙を張って。(借家なので)


そして、ひたすら念じて念じて念じて・・・。

やっぱり無理!でも、その日の夢に。


(夢の中)


「あ、どうも、天使です、何?、用?」


軽い話し方。医者っぽい白い服。

30歳ぐらいの男。背に翼付きで浮いてる。


A「態度が気安い!でも天使っぽい外見だ。インチキっぽいともいえるが。

夢でも構わない、コンタクトできた! ええと、急がないと。


覚める前に。質問というか願い事、

野放しになってる悪人を全員地球から消したい、どうすれば?」


天使「そうだね~。チャットGPTに聞いてみれば~?」


A「そう来たか、アラジンの魔法のランプへの質問みたいだな。

チャットGPTは登録できないんだ、携帯電話持っていない!」


天使「悪人を消したい、か。デスノートの拡大版ってことか~

 具体的には?誰を消したい?」


A「えーと、対岸の火事だけど、まずはロシアのあの人かな、

 無茶な命令が実行されるあの国の」


天使

「では君に究極の盾と槍をあげよう。バリアとビームスピア。飛行靴とレーダー帽子も。

例えて言えばアイアンマンのスーツだ。でも時間限定、2時間。あとリスクがある。

君は真面目だから大丈夫だけど、いつもと違うことはしないようにね~」


「リスクとは?」


「秘密だ。それも条件」


「・・・わかった」


(夢が覚める)


起きるとA氏の部屋の床に品物があった。

さっそく左手に盾、右手に短槍、帽子に靴を装備。


窓を開ける。空中に浮かんで。


「おっと、誰かに見られては面倒。透明化!」


鏡で写っていないのを確認、窓の外へ。


使い方は分かる。空へ上昇して。

バリアをまとって西へ。


とんでもないスピードで日本を出て海へ。そしてユーラシア大陸へ。

モスクワのクレムリン宮殿へ。


「さてサーチ!あの人、というか戦争推進派は。ざっと500名か。

やはりチームで計画的。全員にレーザー標準、

これはキャプテンアメリカの映画1作目の状況・・・シュート!」


右手の槍先が光り、細いビーム束が地上に降り注ぐ。

・・・これで500人を消せたらしい。


「よし、これで侵略は中止されるはず。そして。

地球上の悪人、軽重犯罪者たち、すべて消えろ、シュート!」


今度は5分ほど槍が、ずっとエネルギー波動を発射し続ける。

光の矢が細いビームに分かれて花火のごとく、四方に飛んでいく。


ようやく収まって。


「この位置から地球全土に撃てるなら、ここへ来る意味なかったかな・・・

まあいいや、戻ろう」


ゴウ!と高速で東へ。大陸から海、日本へ。

そして自分のアパートの前へ。


「ふう、別に疲れたってほどじゃないけど。ひと仕事終わった。

 こういう時は一杯やるか」


地上に降りる。

自動販売機で発泡酒110円の低アルコール飲料を購入。


もう一度、飛び上がって、開けてある窓から自分の部屋に入って。


透明化を解除。装備を外す。


缶のつまみを開けてコップに少量を入れる。

冷蔵庫のジュースを加える。酒は実は苦手。


そして混ぜて飲む。

ゴクリ!


バシッ!

男は氷の固まりに閉じ込められてしまった!


アルコールを飲むのがNGワード。

「ある男」だから、ある凍る、だけにっ!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ